ソフトウェア工学に関する大きな誤解、体系は財産である

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実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)の記事も気がつけばそれなりの量になっておりりますが、記憶が新しい今しか書けない時期だと思うので、他の方の枠を奪ってしまって恐縮ですが書いてみようと思います。

本書についてもそうなのですが、「ソフトウェアエンジニアリングは大切だ」「ソフトウェア工学は全員が勉強すべきである」ということを人に話すと多くの場合「学者のお勉強でしょ。現場は違うんだよ。」と言われます。実際に本書を読書中の方も「勉強」という意識である方が少なからずおられるのではないでしょうか。

そこで、小生がとても好きな言葉を紹介したいと思います。

ドラッカー先生の「創造する経営者」という本の一節にこんな言葉が挙げられています。主文字にしている部分、とても良いですよね。小生はこの一節を否定できるほど人間としては成熟しておりませんす。だからこの感銘を受けた一節を信じます。なお、ソフトウェアエンジニアリングとか体系、BOKの否定派の方々にこれを紹介すると、皆さんほとんどドラッカー先生を敬愛しておいでなので急に考え方を転向していただけます。特に経営層ですね。

次に榊原さんがお寄せくださいました本書の推薦文を引用します。

理論先行ではない」「より良いソフトウェアを作ることができる」「ソフトウェア技術者なら、この財産を活用しない手はない」どの言葉も力強く説得力に溢れます。特に「財産」という言葉が素晴らしいと思いますし、重みがあります。本書や他の体系は財産なのです。

実際このスライドの引用元であるET2021での部タイトルは「体系は更新される財産」と名付けておりまして、単に知識を羅列したものではないよとメッセージを送っています。

これらを簡単にまとめますと、

ソフトウェアエンジニアリング = 実践的ノウハウ = 技術者としての財産

ということが言えましょう。

我々は体系を読むということを通して、先人たちが残してくれた財産を手に入れているということを意識すべきであると考えます。そして、今度は自分たちが財産を残す側に回るためにはどうしたらよいかのヒントを本書や他の体系から真摯に学ぶということが大切なのだろうと思います。

あらためて、全ての先人に感謝を。
所詮小生は巨人の肩に乗せていただいているにすぎないのですから。

※本記事は実践ソフトウェアエンジニアリング第9版アドベントカレンダーのにも登録しています。他の記事もあわせて読まれると、本書や翻訳プロジェクトについての理解が深まるので、ぜひご参照ください。

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