テストプロセスの能力改善技術 ~その2 「TPIの概要」
その1の記事ではテストプロセス改善の概要を取り上げました。その2ではTPIの概要を取り上げます。 TPI(Test Process Improvement)はIQUIP社(現Sogeti社)によって提案された技術で,同じく同社によって提案されたTMap(Test Management approach for structured testing)というプロセス技術をベースにしています。 TPIは日本語版が「テストプロセス改善―CMM流実務モデル」という書名で出版されています。 TPIのモデルはキーエリアとレベル,チェックポイントと改善提案から成ります。 キーエリアはテストプロセスを20のキーエリアに分けたものです。それらは,AからDまでの4段階のレベルを持っています(ただしいくつかのキーエリアはAだけだったり,A~Bの2段階だったり,AからCの3段階です)。 キーエリアとレベルは,キーエリアごとのレベル判定結果をテスト成熟度マトリクスにマッピングすることで全体を可視化することができます。 各レベルには,そのレベルを達成するために必要な複数のチェックポ...