長崎SWQuality&DevelopmentCamp2015
「長崎IT技術者会」は2015年3月にFacebookグループで立ち上げられ,長崎に縁のある参加メンバを中心に全国各地で勉強会を開催するなどしています。
そして,この夏,いよいよ長崎にて技術イベントを開催します!
その名は「長崎SWQuality&DevelopmentGathering2015」!
文字通り,ソフトウェアの品質と開発の技術を取り上げる技術イベントとなります。
この記念すべき第一回目のテーマは「派生開発」を取り上げます。
本イベントに共催としてご協力いただきました派生開発推進協議会(AFFORDD)様から,清水吉男代表自らに「USDM」をご解説いただきます。
また,その理解を深めるために演習も実施していただきます。
USDMが演習付きで勉強できるのは,長崎では初となります。また,今回はAFFORDD様との共催のため,本セッションの受講は無料となっております。めったにないこの機会に是非ご参加下さい!
また,派生開発に関連した品質(テスト)に関するセッションも予定しております。こちらもご期待下さい。
長崎市内のIT技術者の方はもちろん,市外県外の方にもご参加いただき,技術向上&情報交換&交流を計っていただければと存じます。
皆様のご参加を実行委員一同,心よりお待ちしております。
■概要
日時:8/12 12:00 - 16:45
場所:長崎ブリックホール 第三会議室
参加費:無料(懇親会は実費)
主催:長崎IT技術者会
共催:派生開発推進協議会(AFFORDD)
■プログラム
時間 | タイトル,アブストラクト | 講演者 |
---|---|---|
12:00 - 12:10 | ■オープニング 「開会のご挨拶」 [資料] 実行委員会より,開催のご挨拶とプログラムの流れを説明いたします。 |
長崎IT技術者会 |
12:10 - 14:40 (休憩適宜) |
■Developmentセッション:AFFORDD共催特別セッション 「要求仕様記述手法「USDM」ってどんなの? ?明日から使えるUSDMのエッセンス?」 いつも要求仕様で悩まされている人たちは,「要求仕様って何を書けばいいのかわからない」といいます。みなさんはどうですか? 要求仕様って、難しく考えすぎていませんか? もともと,コンピュータにさせたい(してほしい)ことを人間の言葉で書いたのが要求仕様であり,設計や実装というプロセスを通じて,それをプログラムコードに変換してコンピュータに実行させるわけです。ですから,上手な要求仕様は適切なソースコードを誘導するのです。 USDMの特徴として,要求と仕様を階層構造で表現します。そして「要求」に独特の役割をもたせます。この仕組みが仕様を引き出しやすくするだけでなく,仕様漏れを防いだり,いろいろな効果を生みます。そして、USDMの考え方を知ることで,機能要求以外に品質要求もうまく書くことができます。 USDMはそういう表記法なのです。 アジェンダ: ・仕様の問題って? ・USDMの特徴 ・まず要求を表現しよう ・次に要求を仕様化しましょう ・画面仕様も同じように書けるよ ・品質要求を表現するコツがあります ・演習ーちょっとUSDMで書いてみよう ・おまけ:ところで、派生開発で威力を発揮するUSDMって? |
清水 吉男 氏 (派生開発推進協議会) |
14:40 - 14:50 | 休憩 | - |
14:50 - 15:05 | ■Communityショートセッション 「SQuBOK読破会活動紹介とSQuBOKにおける派生開発」 [資料] SQuBOK読破会とはソフトウェア品質技術体系ガイドであるSQuBOKの最新版 SQubok Guide V2」を読破すべく,月一回土曜日に集まって輪読している有志の活動です。本セッションではSQuBOK読破会の活動を紹介します。また,SQuBOK V2 では派生開発関連技術がどのように取り上げられているのかを簡単に解説します。 |
藤沢 耕助 氏 (SQuBOK読破会) |
15:05 - 15:30 | ■Qualityセッション&ディスカッション 「V字モデルのテスト工程のインプットがUSDMだったときに慌てないために」 [資料] あなたがV字モデルでのテスト工程の担当者だったとき,事前の話なくUSDM形式の変更要求仕様書がインプットされてしまった場合戸惑いを覚えることでしょう。本来のXDDPの考え方に沿っていないからです。ただプロジェクトは動いています。そんな状況で当面をしのぐとっかかりについて,現実ベースで4つの慌てポイントを紹介します。その後,本来XDDPのテストはどうあるべきかを,清水様のアドバイスをいただきながら皆さんと議論します。 |
池田 暁 氏 (長崎IT技術者会) |
15:30 - 16:00 | ■Qualityセッション 「テスト自動化の現場から」 [資料] 派生開発とテスト自動化は相性がよいように見えますが,自動化の導入には難所が待ち受けています,例えば、自動化したテストは一度作ったら終わりではなく,テスト対象への仕様追加や仕様変更,テスト環境の変化などに適応していかなければなりません。自動化する範囲も広げていきたい,そんな要望もあるでしょう。このセッションでは、実際の現場で起きた自動化の失敗例や,成功例をご紹介します。 |
浦山 さつき 氏 (株式会社ウェブレッジ) |
16:00 - 16:10 | 休憩 | - |
16:10 - 16:15 | ■コミュニティアピールセッション [資料] レストタイムスライドセッションに投稿したコミュニティによる1分間アピールタイムです。 |
各投稿者 |
16:15 - 16:40 | ■クロージングトーク 「派生開発とUSDMの今後を語ろう」 今後も派生開発技術はどんどんと発展を続けて行くでしょう。それに伴い,USDMもさらなる拡張が望まれます。これらを今後どのように発展させてゆくべきか,参加者との議論を中心に対話します。 |
清水 吉男 氏・池田 暁 氏 |
16:40 - 16:45 | ■クロージング 「閉会の挨拶」 実行委員会より閉会のご挨拶を申し上げます。 |
長崎IT技術者会 |
講師プロフィール
清水 吉男 氏
派生開発推進協議会(AFFORDD) 代表,株式会社システムクリエイツ 代表取締役
1968年からソフトウェアの世界に入り、汎用機による企業システムやオンラインシステムの開発を手掛ける。途中で組み込みシステムの世界に転じ,POSシステムやICE,インクジェットプリンターなどの開発に携わる。CMMとの出会いを機に,自ら考案した要求の仕様化技法(USDM)や派生開発向けの開発プロセス(XDDP)等を元に1995年からプロセス改善のコンサルティングを開始。さらに,2010年に派生開発推進協議会を設立し,これらの普及活動に入る。著書に『[入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術 -仕様が書けていますか? 』など。
池田 暁 氏
長崎IT技術者会 代表,NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER) 理事,SQiP運営委員,等
長崎出身。情報通信系製造業某社にて組込みシステムの設計,品質保証業務を経て,現在はソフトウェア技術に関する手法やツールの社内普及,プロセス改善活動に従事。グループ横断のテスト部会の主査としてリードするほか,社外でもコミュニティを中心にソフトウェア品質技術やテスト技術の普及発展に取り組んでいる。2015年に長崎IT技術者会を立ち上げ,長崎からのIT技術発展に取り組むる。著書に『マインドマップから始めるソフトウェアテスト(共著)』など。
藤沢 耕助 氏
長崎SWQuality&DevelopmentCamp2015 実行委員,SQuBOK読破会 メンバ
日々所属企業にてソフトウェアの品質保証業務に取り組む一方,技術コミュニティやWACATE,JaSST等に参加しするほか,SQuBOK読破会や長崎IT技術者会で勉強会を企画や発表し力を磨いている。これまでの発表は「ISTQB-ADテストアナリスト シラバス解説(長崎IT技術者会主催)」,「品質エンジニアのスキル育成(SQuBOKユーザ会 )」などがある。
浦山 さつき 氏
株式会社ウェブレッジ 自動化アドバイザー,テスト自動化研究会(STAR)コミッター,しなてすメンバー
2005年からエンプラ,Web、組込みシステムにおいて,自動テストツールの導入を中心にソフトウェアテスト全般を担当。現在は(株)ウェブレッジにて,テスト自動化アドバイザーや社内教育を担当している。自動テストが"Garbage In Garbage Out"にならないよう,テスト設計の勉強にも力を入れている。テスト設計コンテスト'15優勝チーム「しなてす」メンバー。『システムテスト自動化標準ガイド』共訳。長崎バイオパークとグラバースカイロードの大ファン。
■参加申し込み
本イベントは無料でご参加いただけます。申し込みは本ページのリンクからお願いします。
■懇親会について
勉強会終了後,近隣の居酒屋にて登壇者を囲んでの懇親会を予定しています。さらなるディスカッションや交流をお楽しみ下さい。
参加希望者は勉強会申込時に合わせてお申し込み下さい。
*1 費用は各自負担となります(4500円程度を想定)
■遠方からお越しの方へ
翌13日にエクスカーションツアー(市内観光)を実施します。
ご希望の方は申込時のアンケートにてお申し込み下さい。
*1 移動費や食費は各自の負担です
*2 日程についてはスライドシェア掲載の資料をご参照下さい
■実行委員会
実行委員長
池田 暁 (長崎IT技術者会)
実行委員
藤沢 耕助 (長崎IT技術者会)
松山 洋子