国内で実用化されているテスト要求分析技法

国内で実用化されているテスト要求分析技法

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の11日目です。 前回の記事にて,今では実用化されている仕様分析の手法が登場していることを言及しました。今回はそれらについて簡単に紹介したいと思います。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■IPA発行物におけるテスト要求分析手法 突然テスト要求分析手法という言葉が出てきました,この時点では仕様分析手法と読み替えてください。 先の記事にもあるとおり,2007年当時は仕様分析設計手法は一部のテストのエキスパート以外にはあまり知られていませんでしたが,現在はIPA発行の「高信頼化ソフトウェアのための開発手法ガイドブック-予防と検証の事例を中心に」に掲載されているような以下のような手法があります。 手法名 表現方法 特徴 プロセス NGT ツリー テスト全体をテスト観点で網羅 VSTeP FV表 表形式 目的機能の切り口でV&Vを網羅 HAYST法 ゆもつよメソッド 表形式 機能...

64bit版Firefoxが正式公開(42.0)

64bit版Firefoxが正式公開(42.0)

なんだかんだでメインで利用しているFirefoxですが,気がつけば64bit版の正式版が公開になっていました。42.0で始めて正式版が公開となっていますが,TOPにインストーラーは公開されていないため,このディレクトリから各自でDLする必要があります。なので知らない人も多いのではないかと思います。64bit版に変えたら随分軽くなった印象です。64bit環境にある方は試してみると良いのではと思います。ちなみに,インストール時にインストールディレクトリを変更しておけば32bit版と共存できます。またプロファイルは共用のようなので,特に設定のインポート操作などせずに移行できました。ただし,制限事項としてまだflashくらいしか動かないので,あくまで人柱程度に使うのが良いのではと思います。

MM本 第II部Chapter4「仕様分析 ~仕様を分析しよう」についてのあれこれ

MM本 第II部Chapter4「仕様分析 ~仕様を分析しよう」についてのあれこれ

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の10日目です。 今回はChapetr4「仕様分析 ~仕様を分析しよう」を取り上げます。以前の記事でも敢えて仕様分析という言葉を使っていると解説しました。テスト分析という言葉は初級者には誤解を招きやすいと感じているし,それは今でも余り変わっていないと感じています。このため本記事においても本書に合わせて仕様分析という言葉を使います。ただし,エキスパートの方はテスト分析と置き換えていただいてもよろしいかと思います。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■仕様分析の方法は様々である この仕様分析ですがテスト設計と並び,未だに定番として定まった方法はないのと思っています。本書執筆当時は仕様分析という考え方がまだまだ知られていませんでしたのでしょうがないところもありますが,現在に至ってもまだまだ研究分野であると感じています。ただし,国内では様々な手法が提案されており,実用化もされています。(次回の記事にて簡単にご紹介します) 本記事はガイドとなる例とし...

パーソナル無線の新規免許の受付および再免許の受付が終了

パーソナル無線の新規免許の受付および再免許の受付が終了

パーソナル無線の新規免許の受付,再免許の受付が終了になったそうです。 そろそろコミケの時期になりますがその会場でハンディ機を見かけますね。バイクツーリングで活用している人もいるのではないかと思います。実はパーソナル無線は免許があれば利用できるでとっても利便性が良かったのですね。なので少し残念ではあります。(現在免許を持っている方は期限まで使えます) さて,あれ?アマチュア無線とは違うの?という疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんね。アマチュア無線は国家資格であり,電波の発信には資格および免許が必要になります。 また,目的も異なり,パーソナル無線は「レジャーや小規模事業者等の連絡用」を目的とし,アマチュア無線は「アマチュア無線局は、無線技術に関する個人的な興味による通信や、技術的研究を行うことを目的としています。」アマチュア業務を目的にしています。 利用する周波数も異なります。パーソナル無線は900MHz帯(ノーマルバンド)が許されており,アマチュア無線は144MHz帯や430MHz帯を利用します。(アマチュア無線の利用可能バンドについては早見...

MM本 第II部Chapter3「第II部の流れ」についてのあれこれ

MM本 第II部Chapter3「第II部の流れ」についてのあれこれ

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の9日目です。 今回は第II部の最小の章であるChapetr3「第II部の流れ」を取り上げます。このchapetr3は,第II部を進行していくにあたって,取り上げる範囲や(文章/物語としての)設定を解説しています。第II部を読み進めるために,ここもしっかりと読んで欲しいところです。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■取り扱う範囲「仕様分析からテスト報告書まで」 本書では所謂システムテストを対象にして書かれていると理解していただければよいでしょう。そのシステムテストレベルではサブプロセスとも言えるテストライフサイクルを持ちますが,それを章として個別に取り上げて解説しています。 仕様分析 Chapter4 テスト計画 Chapter5 テスト設計 Chapter6 テスト実装 Chapter7 テスト実行 Chapter8 テスト報告 Chapter9 以...

マインドマップとテストとのちょっとイイ関係

マインドマップとテストとのちょっとイイ関係

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の8日目です。 今回は過去(2007年に)寄稿した記事を少し手直しして掲載したいと思います。(初出はgihyo.jp向けの記事となります) ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■ソフトウェアテストはクリエイティブな仕事(技術)である 以前の記事でCPM法について触れましたが,まだまだ多くの現場でテストケースを作る際,仕様書に書かれていることをExcelにシコシコと入力し,語尾や数字だけを変更するという単純作業で行っているところが多いようです。そういった作業では勿論作業漏れや思考漏れによってテストケースが抜けることが多くなります。皆さんも実感していることだと思います。 今回はこの狭い範囲でのお話を例に取りますが,このようなテスト作業にマインドマップを使うと,ちょっとイイんです。本記事では,この「ソフトウェアテストとマインドマップのちょっとイイ関係」について,簡単にご紹介してみようと思います。 ■ソフトウェアテストはひたすら頭を使う まず...

Blogをリニューアルしました

Blogをリニューアルしました

ふとBlogをリニューアルしてみました。 といいますのも,使っているレンタルサーバでの簡単インストールサービスがMovable Typeをサポートしなくなったことが理由です。アップデートも結構大変だったってのもありますね。 セキュリティのこともあったので,思い切って別のシステムに変えてみましたが,レイアウトテンプレートを見つけるのに骨が折れますね。デザインセンスが皆無なのでこういうときに困ります。 ここのところあまり更新をしていませんでしたので,これをきっかけにペースを上げていこうと思います。

MM本 第I部Chapter2「マインドマップって何?」についてのあれこれ

MM本 第I部Chapter2「マインドマップって何?」についてのあれこれ

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の7日目です。 今回は第I部Chapetr2「マインドマップって何?」を取り上げます。このchapetr2では,マインドマップの基本を解説し,携帯電話に搭載されていたような割り勘ソフトを対象に適用例を解説しています。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■マインドマップって何? 「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」という書籍名なので,当然のことながらマインドマップを使います。今でこそマインドマップはテストに関わる方でも使われるようになりました。WACATEなどの勉強会に行くと当たり前のように使っている光景が見られますが,当時はマインドマップって何?それおいしいの?状況でした。 マインドマップは次のようなものです。 トニー・ブザン氏によって開発された記法 紙の中心にテーマを描き,放射状に広がりを持たせながら思考に沿って描く 絵や色を多用する 12のルールに沿って描く(現在は12でないかもしれない) ノート術とし...

MM本 第I部Chapter1「ソフトウェアテストって何?」についてのあれこれ

MM本 第I部Chapter1「ソフトウェアテストって何?」についてのあれこれ

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の6日目です。 いつになったら本の内容について書くんだという事を言われそうなので,各章についてポイントや補足をしていきたいと思います。今回は第I部Chapetr1「ソフトウェアテストって何?」を取り上げます。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■ソフトウェアテストって何? 筆者は所属企業の社内研修やコミュニティの勉強会にて,初級レベルの内容を話す際にまず最初に「皆さんの考えるソフトウェアテストを説明して下さい」と問いかけます。そうすると,ほぼほぼ十人十色の答えが返ってくるか,「バグを見つけることです」という単一の答えが返ってきます。前者はその組織でソフトウェアテスト技術や作業の概念が統一されていないことを示しますし,後者は概念としてあまりに狭い単純作業として認識していることを示していると考えています。 ソフトウェアテストは大学でほとんど教えられません。おそらくOJTでもテストについてはほとんど教えられないでしょう。ですから初級者がこのような...

MM本の勉強会 「マインドマップ読書会」

MM本の勉強会 「マインドマップ読書会」

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の5日目です。 今回はMM本そのものではなく,MM本を使った読書会活動についてご紹介します。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■長崎IT技術者会SIG「マインドマップから始めるソフトウェアテスト読書会」 このAdvent Calender を書いている最中,ありがたいことにMM本を使った勉強会が開催されています。提案者からMM本を使った若手中心の勉強会を開催したいという相談を受け,そうであればSIGという形でやってみてはどうかとおすすめしました。 まずは参加メンバーを募集する,説明会的な第0回が開催されました。集まったメンバで,今後の方針を議論し次のようにまとまりました。  第II部(3章から9章)を読書会の対象とする  各章の担当を決めて,その人が内容をスライドにまとめ,当日解説する  当日まとめ担当ではないメンバも事前に該当の章を読んで議論したいリストを作っておく  時間は2時間とし,前半をスライド解説&議論,...

MM本の全体構成とおすすめの読む順番

MM本の全体構成とおすすめの読む順番

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の4日目です。 今回は「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」の全体構成について簡単に紹介します。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■MM本の全体構成について MM本の全体構成ですが,次のようになっています。 推薦の言葉 はじめに/本書の対象読者 第I部:マインドマップの基本 第II部:マインドマップをソフトウェアテストに使ってみよう 第III部:デジタルツールを使ってみよう 第IV部:本書のまとめ ブックガイド&参考文献リスト INDEX あとがき 本書のメインとなるのは「第II部:マインドマップをソフトウェアテストに使ってみよう」です。すでにテストやマインドマップについて基礎知識がある方はいきなりこの章からお読みになるかと思いますが,(それでも問題ないのですが)読んで欲しい順番をお伝えしたいと思います。 ■池田的,おすすめ読む順番 本書はソフトウェアテストとマインドマップの2つの要...

MM本のコンセプト

MM本のコンセプト

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の3日目です。 今回は「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」,通称MM本のコンセプトについて簡単に紹介したいと思います。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■MM本のコンセプト 2日目の記事に書いたとおり,書籍「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」は,ソフトウェア・テストPRESSの記事をベースにして執筆されました。 その執筆にあたってはコンセプトを2つ作りました。 テスト全体の作業工程を知ること テストエンジニアの思考過程を知ること 当時はテストというと「テストケースを作って消化すること」という認識が一般的でした。「テストは誰でもできる」とか,「テストは新人の仕事である」とか,本来とても難しい仕事であるにも関わらず軽んじられている現場がとても多いと感じていました。その理由をいろいろと考えた結果,(執筆時点では)「作業の全体像が知られていない」ことと「どういったことを考えながらやるべきなのか俗人化してい...

MM本が出版されるきっかけとテストPRESSの記事概要

MM本が出版されるきっかけとテストPRESSの記事概要

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の2日目です。 今回はカレンダーのテーマともなっている「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」について,出版までのあれこれを想い出してみたいと思います。 ※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。 ■執筆のきっかけと出版まで マインドマップから始めるソフトウェアテストは鈴木三紀夫さん(当時TIS)と共著という形で出版されました。出版されたといっても,実はそれはいきなり執筆された訳ではなく,ソフトウェアテストの専門誌(ムック)であるソフトウェア・テストPRESSの記事がきっかけです。 JaSST'06 in Osaka にて「小さな改善シリーズ1:三色ボールペンとマインドマップの活用」という発表をしたのですが,折角発表資料としてまとめたのだから記事にできるといいねと話をしていました。そうして当時雑誌企画に協力していたソフトウェア・テストPRESSの vol.3 に「マインドマップから始めるソフトウェアテスト設計」という記事を書くことになりました。...

マインドマップから始めるソフトウェアテスト Advent Calrendar 2015

マインドマップから始めるソフトウェアテスト Advent Calrendar 2015

2007年に鈴木三紀夫さんと「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」という本を執筆しました。 執筆してから実に約8年が経つわけですが,未だにソフトウェアテスト技術分野での初心者向け書籍として推していただける方がいらっしゃったり読書会を開いて下さったりする方がおられ,著者冥利に尽きます。 ただし,残念ながら本書はすでに絶版扱いになっておりまして,市場在庫しか残っていません。また手元の確保していた新品も各所に献本してしまったために,自分用のものしかありません。このため,中古での入手になってしまいます。ときおり電子書籍版のお問い合わせを受けることがありますが,是非技術評論社に要望いただければと思います。声が多くなれば検討いただけるかもしれません。 執筆した当時はテスト分析設計にツールを使うと言うことがまだまだ普及していませんでしたが,今ではマインドマップが当たり前のように使われるようになりました。テスト分析設計は高度な見識と適切な道具を使わなければうまく実行できないという認識が当たり前になったと感じていますが,後者であるツールについて本書は一定の貢献をできたのではないかと思...

SQuBOK V2 読破会で Advent Calendar 2015 !

SQuBOK V2 読破会で Advent Calendar 2015 !

気がつけば2015年も12月となりました。 街に出ればクリスマスツリーが競うように建ち並び,クリスマスソングが流れています。 月日が流れるのは本当に早いものですね。 早いといえば,SQuBOK V2 読破会 の活動も一年を迎えることになります。 2015年1月に月に一度の定例会の初回を迎え,この12月でSQuBOK V2 を読破の見込み,つまり活動が一区切りということになります。その区切りを飾ろうと Advent Calendar に取り組むことになりました。クリスマスまでメンバが交代で記事を書いていきますので,どうぞお楽しみ下さいませ。 さて,この初日ですが,そのSQuBOK V2 読破会 の活動について簡単に紹介したいと思います。 ■SQuBOK V2 読破会 とは SQuBOK V2 読破会 とはその名の通りSQuBOK V2 を読破しようという会です。 すでにSQuBOKをお持ちの方はよくわかると思いますが,カタログであったり辞書であったりというような趣であり,おおよそ読み物として楽しんで読む類いのものではないと思うことでしょう。ただ,これだけソ...

NaITE#8 でショートワークショップ「テストスキルを計ってみよう」を実施しました

NaITE#8 でショートワークショップ「テストスキルを計ってみよう」を実施しました

NaITE(長崎IT技術者会)の第8回勉強会にて「テストスキルを計ってみよう」というショートワークを実施しました。 本ショートワークでは,自分のソフトウェアテストのスキルを計ってみようということで,世の中にある自己診断に使える技術の概要を紹介した後に,Test.SSFを使って簡単に自己診断し,参加者で議論するということを行ないました。ソフトウェアテスト技術やスキルは漠然としたイメージしか持っていない方が多いですが,ある尺度を使って自分を診断し,それを身の回りに主張し,それをコンテキストとして共有して議論するのはとても有意義だったのではないかと思います。お互いの得手不得手がわかりますので,お互いへの情報提供やアドバイスがより的確に実施できたのではないかと思います。 普段自分をテストエンジニアと呼称している人でも,「特に〇〇が得意なテストエンジニア」という自己紹介ができるようになると,チームを組む人との情報共有もはかどっていきます。また,自身に足りていないことを自覚することでその後のスキルアップに生かすことができます。 今回のショートワークでやったようなことはすぐにできま...

テストプロセス改善技術概要およびTPI NEXT 日本語版 ざっくり概要 資料を公開しました

テストプロセス改善技術概要およびTPI NEXT 日本語版 ざっくり概要 資料を公開しました

以前告知したTPI NEXT 日本語版 発売記念勉強会を予定通り9/28定時後に開催しました。当日は翻訳者である薮田さんと湯本さんにゲストとしてお越しいただ,参加者も定員を超える人数で,総勢40名ほどで盛会となりました。 レポートは後日改めて書きたいと思いますが,取り急ぎ,当日の資料を公開しておきます。 勉強会後に読み始めたという方も多いかと思いますので,その参考になればと思います。 ■テストプロセス改善技術の概要 from Ikedon ■TPI NEXT ざっくり概要 from Ikedon  TPI NEXT 日本語版は本当に読みやすいのでテストプロセス改善技術の勉強を開始する本としておすすめです。関連する書籍を合わせて入手し職場改善に取り組んで下さいね。書籍は以下のものの他,TMMIi FoudationによるドキュメントやJSTQBが公開しているISTQB-AL-テストマネージャのシラバスが参考となります。     今回の勉強で扱わなかったCTPやSTEPについては...

【参加募集】TPI NEXT 日本語版 発売記念 勉強会

【参加募集】TPI NEXT 日本語版 発売記念 勉強会

 先日から解説記事を掲載してきたTPI NEXT ですが,本日9/20は日本語版の発売日です!  ★TPI NEXT 日本語版(トリフォリオ社のサイト)      昨年のJaSST'15 Tokyo で日本語版の発売がアナウンスされてからその発売を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。  そこで,長崎IT技術社会では発売を記念して勉強会を企画しました!  ★長崎IT技術者会 第8回勉強会「TPI NEXT 日本語版 勉強会」    勉強会では,筆者から,本Blog記事をベースとしてテストプロセス改善技術の概要とTPI NEXT について簡単に概要説明します。その後,その知識を踏まえて全員でディスカッションをします。その際,お持ちいただいた本を一緒にめくりながら内容を確認していきます。  当日は翻訳者である薮田さんと湯本さんにもゲストとしてお越しいただき,ディスカッションに加わっていただきます。めったにない機会となりますので,ふるってご参加下さい。  多数のご参加,お待ちしています!

TPI NEXT ざっくり要約 ~その5 第4部「ビジネス主導の改善」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その5 第4部「ビジネス主導の改善」

 今回が最終回となる「TPI NEXT ざっくり要約」の第五回は,第4部「ビジネス主導の改善」をざっくりと要約します。  まずは第4部の目次を確認しましょう。第4部は三つ章が設けられています。 第4部 ビジネス主導の改善 第6章 ビジネス主導のテストプロセス改善(BDTPI) 6.1 特定の結果を目指すBDTPI 6.2 利用するBDTPIモデル 6.3 ビジネスドライバのモデルへの影響 6.4 テストプロセス改善のコストと利点 第7章 さまざまな状況へのBDTPIモデルの適用 7.1 反復開発手法への適用 7.2 アジャイル開発手法への適用 7.3 複数のテストプロセスへの支援 7.4 一から始めるテストプロセス策定への適用 7.5 ソフトウェア保守への適用 7.6 ソフトウェアプロセス改善への適用 7.7 アウトソーシングとオフショアへの適用 7.8 マネージドテストサービスへの適用 7.9 開発テストへの適用 7.10 評価への適用 7.11 統合への適用 第8章 実践で価値を証明するBDTPIモデル 8.1 気付きを与える(意識付け) 8.2 ゴール...

TPI NEXT ざっくり要約 ~その4 第3部「テストプロセス成熟度の改善」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その4 第3部「テストプロセス成熟度の改善」

 第3部 テストプロセス成熟度の改善  「TPI NEXT ざっくり要約」第四回は,第3部「テストプロセス成熟度の改善」をざっくりと要約します。  まずは第3部の目次を確認しましょう。第3部は一つの章が設けられています。 第3部 テストプロセス成熟度の改善 第5章 BDTPIの一般的な変更プロセス 5.1 気付きを与える(意識付け) 5.2 ゴール、スコープ、取り組み方を決定する 5.3 現状をアセスメントする 5.4 改善を定義する 5.5 行動計画を立案する 5.6 行動計画を実施する 5.7 評価して再方向付けを行う  まず最初に???となるのは「変更プロセス」という言葉でしょう。BDTPIを変更するの?と誤解しそうですが,そうではありません。第5章の冒頭に『各テストプロセスの改善は個別の変更プロセスであり,...』とあり,ようするに一連の改善プロセスを変更プロセスと呼んでいます。第5章ではこの一般的な(現状プロセスの)変更プロセスについて,その手順や考え方を整理しています。  BDTPIが示す一般的な変更プロセスは以下です。 気付きを与える(意識...

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