【新刊】JSTQB Foundation 教科書&問題集

【新刊】JSTQB Foundation 教科書&問題集

「JSTQB Foundation 教科書&問題集」という書籍が発売になっています。 ■徹底攻略 JSTQB Foundation教科書&問題集 シラバス2018対応 JSTQB Foundation の対策本としては「ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第4版 シラバス2018対応」や「演習で学ぶソフトウェアテスト 特訓200問 ――JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level対応」がありますが、新たな選択肢となりそうですね。

近況報告

近況報告

気が付けば更新もせずに一年たっていました。 2023年はいろんな動きがありまして、それはそれであと三か月後に振り返りをと考えていますが、近況報告をと思います。 前職某SaaS企業を退職したのが2022年の7月。少し充電期間をとったのち、現職マネーフォワードに入社しております。 品質改革活動の推進として、テストや品質保証の改革に向けた動きをとっています。そのなかでインタビューを受けたり、企業イベントに登壇させていただいたりと充実した毎日を過ごさせていただいています。うまくいくこといかないことすべてが学びですね。 フリーランスとしては、NDKCOMさんの支援に加えて、新たな支援先も得られ、こちらも活動中です。NDKCOMさんについては、先日お知らせがあったようにISTQB Gold Partner の認定を受けるなど同社の技術強化に貢献しています。長崎において、おそらくですが、ここ一年くらいで数十人規模のJSTQB取得者が生まれていると思いますが、ほとんどが同社、そして情報交換等させていただいている他社さんによるものです。長崎県のIT企業における品質向上活動に貢献ができているの...

これからソフトウェアテストを学ぼうと考えている人に読んでほしい10冊

これからソフトウェアテストを学ぼうと考えている人に読んでほしい10冊

※2022/11/27に書籍のリンク情報を最新化しました  2018年初出の記事ですが、掲載書籍とリンクを随時見直し・更新しています。  筆者は幸せなことに社内外の勉強会にてソフトウェアテストに関することを講義する機会がありますが、講義終了後に「テストを学んでみようと思う。ついてはおすすめの本はないですか。」と質問をいただくことがあります。これが何回もあるので、せっかくならば記事にしておこうと思います。  なお、質問をいただくのはだいたい新人か若い層の技術者の方々です。そういった方々に毎回おすすめしている10冊を以下に紹介します。 ■まずはソフトウェアテストの世界を覗こう  いざテストを学ぼうと思っても、右も左もわからないと何から手を付けてよいかわかりません。また、いきなり専門的な本を読むと、書いてあることがわからなさすぎて辛さのイメージが付いています。ですから、まずは軽く読める本から、電車移動中に読めるくらいの感じで初めてみるのが良いと思います。 そこでおすすめなのが次の2冊と手前味噌な1冊です。     「知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト」はテストの...

2022年新年のご挨拶と抱負

2022年新年のご挨拶と抱負

新年あけましておめでとうございます。 昨年は喪に服していたために年賀のご挨拶は控えておりましたが、今年はご挨拶できてよかったです。よかったことから始まるのはよいことですね。 今年ですが、一年の計は別途として抱負をいくつか表明しておこうと思います。 健康を増進する 今年はとにもかくにも健康と安全第一。 昨年からの流れで今年も大変な一年になりそうなので、それに負けないような健康づくりが大切と思います。某氏から「自転車おさがりあげようか?」という言葉を真に受けているので、暖かくなってきたら自転車デビューもしてみたいなと思います。 それからストレス対策でしょうか。基本的にはネガティブな事項への対応が最優先の一年は続くので、そこでおれない心の持ち方というか、発散の仕方というのを改めて構築する必要があるなと感じています。 フルタイムのお仕事を頑張る 昨年の振り返りにも書きましたが、昨年後半よりフルタイムのお仕事に取り組んでいます。こちら、今年一年いろいろと大きなことを動かしていく予定ですが、そのためには仲間が必要です。近いうちにいろいろとお知らせできると思いますが、ぜひ仲間に加...

2021年の振り返り

2021年の振り返り

 2021年も最終日となりました。  実感としては、この一年はとてもはやかった。  穏やかな一年にするために、荷物を降ろしたはずなのに、結果としてはより様々な意味での余裕を失った一年、特に後半でした。それを証明したのは毎年30日前後に生じる体調不良。今年もご多分に漏れずといった感じでした。  とはいうものの1日くらいは余裕を取り戻そうと、朝から大みそかと正月用の食材を買いに行き少しだけ気分転換。自宅に戻ってきて一息ついてから、これを書いています。個人的には激動の一年であったし、来年どうすべきかの整理もしたいという思いがあり、内容としては純分ではありませんが、それでも振り返り日記を書いてみたいと思います。 ■第一四半期  1月ですが、正月は精神状況としてはどん底の時期でした。  2020年12月28日に愛息子である愛猫が二歳弱という短命で急逝し、喪失感でボロボロでした。当日まで元気に駆け回っていた子が突然大量の胆汁を吐き、急速に力をなくしていって、わずか2日で逝ってしまいました。最後は救急施設にて小さい全身に管を入れられ、何度も蘇生のための心臓マッサージを受ける姿をただた...

実践ソフトウェアエンジニアリングに関する今後の講演等

実践ソフトウェアエンジニアリングに関する今後の講演等

実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)についての記事を何件か書きましたが、いよいよアドベントカレンダーも明日で終了です。 書籍に関する登壇についてはすでにアドベントカレンダーの記事でも触れられていますが、2021年内は「ET & IoT 2021 米国修士課程ベストセラーに学ぶ体系的ソフトウェアエンジニアリングの必要性~DX, AI, MaaS, …に惑わされない実践的エンジニアリングアプローチ~」や「BPStudy#172〜ソフトウェアエンジニアリングを学ぼう」の2つがあり、大きな反響がありました。結果、書籍は在庫切れということになっているようです。どちらも水野さんと金子さんの素晴らしい発表によるものと思います。 ということで、今回はとても簡単な内容になりますが、2022年もこういった活動を続けていく予定でおりますので、現在決定済みのSEPA関係者による登壇予定2件をご案内しておこうと思います。 2022年1月22日:シノプシス殿セミナー 【パネルディスカッション】世界標準のソフトウェア工学書「実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)」翻訳の舞台裏 シノプ...

実践ソフトウェアエンジニアリングと他体系の更新状況、体系の受け取り方

実践ソフトウェアエンジニアリングと他体系の更新状況、体系の受け取り方

実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)については、日々状況が気になってSNSをついつい検索してしまいがちです。今のところはポジティブな感想をいただいており、ほっと胸をなでおろししております。誤植についてもいくつか情報をお寄せいただいておりますが、こちらは今後の重版時に修正が可能かもしれませんので、見つけた方はぜひ情報をお寄せいただければと思います。 さて、これまで小生は本書について記事を公開していきましたが、昨年から今年そして来年と他の体系についても最新版がリリースされており、それぞれ大きな変化がありました。これまでの主だった体系の公開時期を示します。(スライドから引用します) 小生が個人的にソフトウェア開発三大BOKと読んでいるPMBOK、SWEBOK、SQuBOKの更新状況を図にしたものです。 いかがでしょうか、2020年~が当たり年であることがわかると思います。2020年々末にSQuBOKのV3がリリースされ、2020年に入って業界をざわつかせたPMBOK7thがリリースされました。そしてまもなくSWEBOK V4 が公開される予定(?)です。本書を含めたこれだ...

ソフトウェア工学に関する大きな誤解、体系は財産である

ソフトウェア工学に関する大きな誤解、体系は財産である

実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)の記事も気がつけばそれなりの量になっておりりますが、記憶が新しい今しか書けない時期だと思うので、他の方の枠を奪ってしまって恐縮ですが書いてみようと思います。 本書についてもそうなのですが、「ソフトウェアエンジニアリングは大切だ」「ソフトウェア工学は全員が勉強すべきである」ということを人に話すと多くの場合「学者のお勉強でしょ。現場は違うんだよ。」と言われます。実際に本書を読書中の方も「勉強」という意識である方が少なからずおられるのではないでしょうか。 そこで、小生がとても好きな言葉を紹介したいと思います。 ドラッカー先生の「創造する経営者」という本の一節にこんな言葉が挙げられています。主文字にしている部分、とても良いですよね。小生はこの一節を否定できるほど人間としては成熟しておりませんす。だからこの感銘を受けた一節を信じます。なお、ソフトウェアエンジニアリングとか体系、BOKの否定派の方々にこれを紹介すると、皆さんほとんどドラッカー先生を敬愛しておいでなので急に考え方を転向していただけます。特に経営層ですね。 次に榊原さんがお寄せ...

体系を使った、組織や個人の技術力成熟度判定

体系を使った、組織や個人の技術力成熟度判定

実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)には売れ行きが好評のようで、初刷りはもう底をつきかけているようですね。amazonでは法外な価格がついていますがどうぞ買わないようにお願いします。おそらく年明けに重版かけてくださるのではと思います。 さて、本記事ですが、「読む」という以外の使い方を簡単にご紹介したいと思います。これについてはET & IoT 2021 での講演でも軽く紹介した内容になります。 本書は、ソフトウェアエンジニアリングの体系ですが、その目次を利用して、ソフトウェアエンジニアのエンジニアリング技術力の成熟度判定モデルとして利用することができます。この方法の利点は簡単にまとめると次のようなものがあります。 簡単に、すぐに取り組める 目次をそのまま評価項目とする ETSSと併用するために、フレームを合わせる 個人に入力してもらうことそのものが学習効果を生じる 非常に簡単なことで、ITSSやETSS、Test.SSFのフレームに目次を貼り付けて、同じように判定するだけです。具体例をスライドから引用します。 いかがでしょうか。章節...

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