単純なテスト(テストケース)が漏れたときの,テスト技術・プロセス改善のアプローチ

単純なテスト(テストケース)が漏れたときの,テスト技術・プロセス改善のアプローチ

時々,コミュニティの活動でお会いした方にテスト技術の導入やテストプロセスの改善についての質問や相談を受けることがあります。なんとなく呟いてみたものの,少々反応が得られたので(つぶやき貼り付けレベルですが)記事にまとめておこうと思います。 これまであまりテスト技術や手法を技術として戦略的に導入してこなかったような現場においては,所謂「単純なテストが漏れる」という悩みが多いようです。出荷したりサービスが始まったりしたプロダクトが単純なバグにより社外で問題が生じた場合,テストを改善せよ,みたいな号令がかかることがあります。 そこでテストの改善ということになるわけですが,いきなり境界値分析がどうとか直交表がどうとかテスト観点ベースの技法がどうとかリスクベースがどうとかの話になったりします。しかしながら,先ほどの「単純なテストが漏れる」ということが起こっていた場合,いきなりそこに取り組んでも上手くいかないことが多いでしょう。 なぜならば,ベースとなる技術が導入されていなかったり,身の丈以上の技術を求めていたり,そもそもテスト技術の高度化やプロセス改善を軽んじている状況があり,そこに取り...

マインドマップから始めるソフトウェアテスト読書補助ガイドの公開

マインドマップから始めるソフトウェアテスト読書補助ガイドの公開

2007年に鈴木三紀夫さんと共著した書籍「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」ですが,2016年8月17日にNaITE(長崎IT技術者会)のマインドマップから始めるソフトウェアテスト読書会SIG殿から読書補助ガイドが公開されました。 ガイドは無料でダウンロードが可能です。 本の補助ガイドというか,この資料だけでも十分に入門資料として役に立つと思いますので,これからテストを学ぼうとしている方は参照してみてはと思います。原書については約10年前の本となるので内容としてはもはや入手困難となっていますので,その代替ともなるかと思います。 本ガイドは非営利目的であれば,個人はもちろん企業内の勉強会でも利用可能ということなので,(無料ですし)是非ご活用いただくと良いと思います。

Agile Japan 2016 長崎サテライトでの講演資料を公開しました

Agile Japan 2016 長崎サテライトでの講演資料を公開しました

 2016年7月30日(土)にメルカつきまち(長崎市)で開催した「Agile Japan 2016 長崎サテライト with NaITE」で講演してきましたが,公開用の講演資料が完成しましたので本日公開しました。 講演は「Are you ready? ~アジャイルプラクティスの実践と実感~」と題し,長崎サテライトのメインテーマである「スタートアップ」を意識し,興味はあるが何から手をつけたら良いかわからないとか,まさにこれからはじめるとことだ,というような方々に向けた内容としてました。 始めに簡単にアジャイル開発についてのおさらいをし,アジャイル開発を導入するにあたって活用が必須となるアジャイルプラクティスについて,その導入のとっかかりとなる資料を紹介しました。また,いくつかのプラクティスについては初めて使ったときにどうであったかの実感を共同発表者のツノダさんにお話しいただきました。そして最後に導入前に考えておいた方がよいあれこれについて紹介しています。 30分というとても短い時間であったため,内容はかなり絞り込んだわけですが,それでも熱心に聴講いただく姿が檀上からよく見え,感謝に堪...

CPM法はそれなりに大切と思うわけで

CPM法はそれなりに大切と思うわけで

 Twitter等で「まともにテストできてないところはたいていCPM法だよねwww」みたいなことを見かけることがありますが,ちょっともやもやすることがあります。 私はCPM法は「最低限やるべきテスト」としてそれなりに大切というか基本的な考え方と考えています。 CPM法ってのは要求項目や仕様項目の記述のおしりに「○○できることを確認する」とか「○○であることを確認」みたいにテストケースを作るという”やっていることは塗りつぶしチェック”に近いわけですが,故に定義した要求や仕様のそれぞれが確実に最低1バリエーションのテストケースが実行されます。この場合テストとしての強度や充実度については,ドキュメントが相当テストのことを考えて書かれていない限り弱いことは明白なのですが,少なくとも一回はテストされているということで記述に対するテスト実行の網羅性は100%を達成することになります。要求項目や仕様項目に対するテストがありませんでしたみたいな話をそれなりに聞くことがありますが,それは解決できるわけです。だって最低一回はやりますから。 また,CPM法をきちんとやると結果として要求項目や仕様項目とテ...

Agile Japan 2016 長崎サテライト with NaITE にて登壇します

Agile Japan 2016 長崎サテライト with NaITE にて登壇します

 長崎でいずれはやりたいイベントの1つであったAgile Japan ですが,今年は人の縁にも恵まれ,サテライト開催を実現することができました。 私自身,かつてはXPjugの勉強会やXP祭りに参加していたこともあり,また,業務でも(それが正しい物かどうかはおいておいて)アジャイル開発を経験することができ,またアジャイル分野への関心が高まってきていたところでありました。また,コミュニティでの勉強の事実があったので業務でも実践できたわけで,それをまたコミュニティに還元できればと考えていました。 そうしたときにタイミング良くAgile Japan 2016 実行委員長である和田さんにお声がけいただき,あれよあれよという間に開催となりました。 当日は長崎出身の私も少ない経験からですが,30分ほどお話させていただくこととしました。まだ内容は詰め切れていませんが,過去に導入したアジャイルプラクティスについて,始めて実践したときにどういう感想を持ったかをお話しできればと考えています。もちろんそれだけではなくて,開発の経験からのあれこれについてもお話しできればと考えています。 参加受け付け開始は6...

RedArmory Version 1.1.1.0が公開

RedArmory Version 1.1.1.0が公開

 本Blogでも紹介させていただいたRedArmoryの ver 1.1.1.0 が公開されました。  ver1.0.0.10~ver 1.1.1.0のアップデートで前回の記事で要望した以下の2点に対応いただきました! ありがとうございます! バックアップ時にできるフォルダ名に「yyyy/mm/dd」を付加 バックアップファイルのリスト化  これにより,随分と使い勝手が良くなって助かりました。(デイリーバックアップなど,毎回リネームするのはそれなりに手間がかかっていた)  今後のアップデートも引き続き楽しみです。 *バグっぽいもの? ツールを起動後,そのままにして翌日バックアップ操作を行なうとエラーになってしまいます。おそらく起動時に日付を取得してそのまま使っているのではと思います。日時の取得をバックアップ処理の直前に行なうように改善すれば大丈夫だと思いますが,ツールを立ち上げなおせば良いですね。(^^;

Agile Japan 2016 長崎サテライト を開催します!

Agile Japan 2016 長崎サテライト を開催します!

本日Agile Japan 2016 が開催されましたが,NaITE主催でAgile Japan 2016 長崎サテライト を開催することになりました!2016/7/30(土)の午後に,長崎市「メルカつきまち」にて開催予定です。当日は基調講演DVDの上映の他,アジャイル実践者である永和システムマネジメンの伊藤様による招待講演を予定しております。もちろん長崎独自のコンテンツも予定しています。長崎の地にいろんなイベントを招致したいなと考えていましたが,今回実行委員長に声をかけていただき,関係者と相談の結果,サテライトを開催する運びとなりました。長崎独自のコンテンツは検討中ですが,参加者にとってよりよい物になるよう頑張っています。長崎在住の方は勿論,長崎市外の方も積極的にご参加いただけますと幸いです!

RedmineのチケットNo.を1に戻す手軽な方法

RedmineのチケットNo.を1に戻す手軽な方法

Redmineをインストールしてあれこれと初期設定していると,テストチケットを発行することと思います。 デモ環境のような使い方を経て正式導入に移行する場合,このテストチケットは全削除してしまうと思いますが,ここで案外悩むのが「チケットNo.が最後に発行した情報のまま」ということです。どういうことかというと,デモ環境にてチケットNo.25まで発行していた場合,全削除したとしても次に発行すると26が割り当てられます。つまり,1~25までが欠番のように見えるわけで,その経緯を知らない人にとっては気持ち悪いことこの上ないわけです。 これを簡単に解決する方法があります。 全てのプロジェクトを関連情報含めて削除する Redmineを再起動する コードを追っていないので推測ですが,Redmineは起動時にチケットの情報をスキャンし,最後のチケットのNo.を見つけたらそれを内部のカウンターに保持し,以後,新規発行時にそのカウンターの値を使っているようです。 なので,チケットが存在しない状態だと,0もしくは1がセットされることになります。こうして,新規発行するとチケットNo....

Bitnami Redmine Stack のデータを手軽にバックアップ・リストアできるツール「RedArmory」

Bitnami Redmine Stack のデータを手軽にバックアップ・リストアできるツール「RedArmory」

Bitnami Redmine Stack はWindows環境へのセットアップが簡単で重宝している方も多いと思います。ただし,データのバックアップ・リストアは少々面倒くさいと感じている方も多いのではないかと思います。コンソールからコマンドを叩くのが次第に面倒になりバッチを組み始めるもWindows環境は何かとハマリポイントがあり,さらに面倒になって挫折してしまうといった次第です。実際,セットアップのお手軽さからBitnamiに手を出すも,保守観点の面倒くささから利用を挫折する方を何人も見かけました。もったいないことです。そんな方々を救ってくれるのがTakuya Takeuchi氏によって昨年末に公開された「RedArmory」です。■RedArmoryとはRedArmoryとはBitnami Redmine Stack のデータのバックアップ&リストア機能を持つオープンソースのツールです。■インストール方法ツールはgithubに公開されており,ツールの説明もあります。 zip で持っていってビルドするのもいいのですが,おそらくBitnamiを使う方はこの手の作業に慣れていない方も...

Redmine 3.2 でカスタムフィールドの型に「キー・バリュー・リスト」が追加されていた

Redmine 3.2 でカスタムフィールドの型に「キー・バリュー・リスト」が追加されていた

 先日のOPENSHIFTの件といい,少しRedmineを触りなおしています。 Redmineは3.0までは触っていたのですが少し間が空いてしまいました。故に最新版である3.2系とはそれなりにギャップがあり過去あれこれと対処をしていたりいまひとつと感じていたところが改善されていました。 改善の中で最もインパクトを与えたのは「キー・バリュー・リスト」の追加です。 カスタムフィールドの型にはこれまで「リスト」がありましたが,これは確かに便利なのですが,リストに設定した選択肢の名称を運用中に変更すると,すでに入力されていたデータは新しい名称には変更されず元の名称のままデータが残ります。ですので,便利だけれど頻繁にリストの選択肢内容をメンテナンスするようなプロジェクトでは使いどころが難しいものでもありました。 キー・バリュー・リストはこの問題を解決します。キー・バリュー・リストでは途中で選択肢の名称を変更した場合,すでに入力済みのデータも変更してくれます。 このため,3.2以降はよほどのことがないかぎりリストは使わず,キー・バリュー・リストを使うのが良いでしょう。 そのほか,3.2ではチケ...

マンガで学ぶパソコン黎明期

マンガで学ぶパソコン黎明期

いまやパソコンは誰もが使いますし,ほとんど全ての家庭にあるような状況です。まさに隔世の感があります。勉強会などでその後の懇親会に参加すると,まだBASICやDOSでパソコンが動いていた時代の話になります。ところがいまや世代間ギャップというものがうまれていて,20代以前の方にはなかなか話が伝わりません。また,上手く伝えようとしても苦労することがあります。そんなときには,当時のものを見せられればいいのですが,最早所有している人も少ないですし,パソコン通信などのサービスはインターネットに取って代われています。そんなときに役に立つのが当日の入門漫画です。ありがたいとこにマンガ図書館Zにいくつかが無料で公開されていますので,それを読んでもらうのがわかりやすいでしょう。・・・といいますか,当時を知っている人は読みふけってしまってダメですね。気が付いたら2時間ほど過ぎていました。(^^;

OPENSHIFT でRedmineを立ててみた

OPENSHIFT でRedmineを立ててみた

このところNaITE公式ページの構築に取り組んでいたのですが,ようやくそれも一段落。正味二日間で立ち上げるのは結構しんどかったです。Facebookやconnpassなどに点在しているコンテンツを集めて調整するのはなかなか大変。文章や体裁を見直したりもしたので結構神経も使いました。しかしながら,作業的には(手作業も多く)しんどかったのですが,何かを構築したり実装したりといったのはやはり楽しくて興が乗ってきました。そこで,NaITEタスク管理用のチケット管理システムでもと思い立ちました。■なぜチケット管理システムなのかNaITEではすでに運営スタッフのグループウェアにはサイボウズLiveを利用しており,サイボウズLiveがあることでとても助かっています。ただし,一通りの機能は揃っていて大変助かっているのですが,ToDoだけは少々使いにくいという声が上がっていました。内部的にはタスクの発行から,作業,審査,承認,といったような状態を経るわけなのですが,それが誰にアサインされていてどのような状況で,その中の作業ログはどうで,みたいなところがわかりづらかったのです。■Redmineをどこに...

JaSST’16 Tokyo テストプロセス改善技術パネルのパネル進行資料が公開されました

JaSST’16 Tokyo テストプロセス改善技術パネルのパネル進行資料が公開されました

3月にJaSST'16 Tokyo でテストプロセス改善技術についてのパネルディスカッションモデレータを担当しましたが,その進行資料とTMMi概説資料が公開されました。進行資料では国内におけるこれまでの技術の普及状況を,TMMi概説資料ではTMMiについて簡単な解説が掲載されています。4月にASTERテストプロセス改善研究会が活動をしていますが,まだまだ日本語による情報がないなかご参考になればと思います。

長崎QDG2016の開催案内資料を公開しました

長崎QDG2016の開催案内資料を公開しました

昨年開催した「長崎QDG」ですが,今年も開催することになりました!■長崎 Software Quality and Development Gathering 2016日時:2016年10月7日(金) 11:30~16:45(予定)場所:長崎ブリックホール基調講演:大西建児氏(ガイオ・テクノロジー(株))プログラム:検討中現時点での情報で開催案内資料を作成しましたので,よろしければこちらもご参照いただけますと幸いです。また,SNS等でご紹介いただけますと泣いて喜びます。長崎内外から多数のご参加をお待ちしています!

日本Androidの会茨城支部 第14回勉強会

日本Androidの会茨城支部 第14回勉強会

2016年2月27日に水戸で「日本Androidの会茨城支部」の勉強会が開催され,筆者も参加してきます。筆者は,NaITE #7 の再演となりますが,テストプロセス改善技術の概要についてお話しする予定です。(ついでのJaSST'16 Tokyo でのパネルも宣伝してこようかと)また,時間があれば参加者の興味ごとから(筆者の知りえる範囲での)最近のテストの動向について情報をお伝えできればと思います。茨城で開催される勉強会への参加は初めてなので,楽しみにしています。参加される方,ぜひ合流させていただければ幸いです。

JaSST’16 Tokyo にパネルモデレータとして参加してきます

JaSST’16 Tokyo にパネルモデレータとして参加してきます

日本最大のソフトウェアテストのシンポジウムである「JaSST Tokyo」が今年も開催されます。 今年は2016年3月8日(火)~9日(水)に日本大学にて開催の予定です。 基調講演はJon Hagar 氏による「Software Test Challenges in IoT devices    IoTデバイスにおけるソフトウェアテストの課題」,招待講演は清水 浩 氏による「電気自動車の未来をえがくために    ~性能・機能のこれからとソフトウェア品質の重要性~」が予定されています。 今年も多彩な内容となっていますが,筆者は役者不足ながら「テストプロセス改善技術から探るテストの"改善"とは」のモデレータとして登壇させていただく予定です。 以前NaITEの勉強会でもテストプロセス改善技術を取り上げましたが,その後じわじわと盛り上がりつつあります。すでに興味をお持ちの方はもちろん,今後取り組んでみたいという方は是非ご参加いただければと思います。

Surface Book 買いました

Surface Book 買いました

本日2016年2月4日マイクロソフト初のノートPCとなるSuface Book が国内販売開始となりました。筆者も久々のノートPCのリプレースがてら予約していましたが,無事到着しましたのでいそいそと開封してセットアップ中です。しばらく使ってみて、気分が乗ればインプレッションでもと思います。(^^

勉強会合宿参加を有意義にするいくつかのポイント

勉強会合宿参加を有意義にするいくつかのポイント

世の中,都市部を中心に1日~2日程度の合宿型勉強会が開催されるようになりました。このタイプの勉強会は参加者によるグループワーク・協業によるワークショップが用意されていることがほとんどです。集中的にみっちり勉強することの効果は高いのですが,さらに有意義にするためのポイントを思いつくままに挙げてみます。■遅刻しないようにしようすでに開始されているなかおそるおそる部屋に入っていくこと自体が自身の心のブレーキをかけてしまいますし,何事も出だしにアヤがつくのは良くないですね。また,すでにセッションやワークショップが開始されていた場合,途中から追いつくのは骨が折れます。時間に余裕を持って移動しましょう。■積極的に会話しよう身の回りの人と積極的に会話・議論しましょう。情報の多くは会話により伝達します。会話なしに得るものは少ないでしょう。自分を話し下手と思っていても大丈夫。ほとんどの人は話し下手ですし,初対面が多いので自然とお互いに傾聴の態度になり,うまくいきます。■仲が良い人で固まるのはやめようこれは何回も勉強会に何度も参加している方に該当します。いくら会話が重要とは言え,仲が良い人達で固まるの...

Internet Explorer 8,9,10がサポート終了

Internet Explorer 8,9,10がサポート終了

いよいよIEのサポートが終了します。2016年1月12日にIE8~10のサポートが終了となることから,該当バージョンを利用中の方は早急にバージョンアップすることが推奨されます。これにともない特にWebアプリなど,ユーザ実行環境に変化が生じるため,互換性のテストの再実施などの影響が考えられます。しかしながら,サポートすべきバージョンのバリエーションが減少しますので,構成テストなどは楽になるかもしれません。ユーザにおいては,これまでバージョンアップしたことで,うまく動作しなくなったり表示されなかったりということが考えられるため注意が必要です。

WordPress 4.4.1 が公開

WordPress 4.4.1 が公開

WordPress 4.4.1 が公開されました。いくつかのセキュリティの問題と52個のバグが修正されています。詳しくはリリースを参照してください。日本語版も公開済みであるため,稼働中の方はWordPressダッシュボードから更新するとよいでしょう。この前に公開されたメジャーアップデートである4.4は他サイトの埋め込みなどいくつか機能が追加されていますので,4.4より前のバージョンで稼働している方もこの際のアップデートを検討されると良いでしょう。ただしコンテンツのエクスポートはお忘れ無く!

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