OPENSHIFT でRedmineを立ててみた

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

このところNaITE公式ページの構築に取り組んでいたのですが,ようやくそれも一段落。正味二日間で立ち上げるのは結構しんどかったです。Facebookやconnpassなどに点在しているコンテンツを集めて調整するのはなかなか大変。文章や体裁を見直したりもしたので結構神経も使いました。

しかしながら,作業的には(手作業も多く)しんどかったのですが,何かを構築したり実装したりといったのはやはり楽しくて興が乗ってきました。そこで,NaITEタスク管理用のチケット管理システムでもと思い立ちました。

スポンサーリンク

■なぜチケット管理システムなのか

NaITEではすでに運営スタッフのグループウェアにはサイボウズLiveを利用しており,サイボウズLiveがあることでとても助かっています。ただし,一通りの機能は揃っていて大変助かっているのですが,ToDoだけは少々使いにくいという声が上がっていました。内部的にはタスクの発行から,作業,審査,承認,といったような状態を経るわけなのですが,それが誰にアサインされていてどのような状況で,その中の作業ログはどうで,みたいなところがわかりづらかったのです。

■Redmineをどこに立ち上げるか

そんなわけで,実験的にRedmineを立ち上げてみるかーと思ったのですが,問題はどこに立ち上げるかです。今利用しているレンタルサーバはMySQLは兎も角としてRailsをインストールするには骨が折れそうなことはわかっています。環境を壊してしまうリスクもあるのでできればそれは避けたい。ローカルにインストールするのも環境汚しそうだし,そもそもローカルである以上チームでは利用できなません。

そのようにあれこれ考えていたらふとOSSのPaaSを使えばいいんじゃないかと思い浮かびました。そこで放置気味であったRedhatのOPENSHIFTを使ってみることにしました。

■事前準備

まずはOPENSHIFTのアカウントを取得しておきます。それだけ。

■あれれ,Instant Application に登録されているぞ?

さて,コマンド叩いてインストールでもすっか,と思ったのですが,ふとRedmineで検索してみたところ,Instant Application としてRedmine 2.4 が登録されているではないですか!

openshift_redmine_01

というわけで,実は大きな手間もなく,コイツをcreate application してやれば子細よろしく自動的にインストールしてくれます。一回もコマンド叩かなくていいので楽ちんです。(リンクから次の画面でドメイン設定など少しだけ簡単な入力がありますが)

インストールが終わると一覧に表示されます。

openshift_redmine_02

リンクからインストールドメインにアクセスしたらRedmineのログイン画面が表示されますので,ID「admin」,パス「admin」でログインしたら早々にadminパスワードを変更してしまいましょう。

Redmineがセットアップできました。な,なんとらくちん。

■リポジトリにアクセスするための環境を整える

OPENSHIFTでインストールしたアプリケーションファイルはGitで管理されます。そのため,Redmineに新たにプラグインなど追加したい場合はGitを使う必要があります。今回は先ほどインストールしたRedmineにテーマファイルを追加したいので,リポジトリをローカルにクローンし,いじった後にpushする必要があります。すでにインストールしているGitクライアントでいじってもよいのですが,CLIにてOPENSHIFTも触りたいなーとも思うので,合わせてRHCの環境も整えてしまうことにしました。

すでにgemとGitは入っているので,以下を叩いてインストール&セットアップしてしまいます。

gem install rhc
rhc setup

以上。

※もしgemやgitが入っていないという方は,公式にある手順で全て入れてしまうのがいいでしょう。丁寧に書かれていてわかりやすいですね

■ローカルにクローンする

さて,RHCは本題ではないので,ひとまず置いておきます。興味ある人はヘルプとか見てみて下さい。

Gitのリポジトリはどこにあるのかという話ですが,今回のようにWebコンソールからインストールした場合は,そちらで確認した方が早いです。Webコンソールではそのアプリケーションの右側に「source code」として表示してあるので,こいつをクローン元リポジトリのURLとして使えばよいです。

openshift_redmine_03

適当なところにgit clone すれば良いです。

■変更をOPENSHIFTに反映

クローンできたら「/public/themes」配下にファイルを配置し,以下を打ってOPENSHIFTに反映。

git add .
git commit -m “テーマファイルをひとつ追加”
git push origin master

無事pushが成功しましたので,Redmineにアクセスしテーマファイルが変更できることを確認します。こちらも大丈夫。無事変更を反映させることができました。

■少々はまりかける

今回はWindows10環境にRHCなどを入れたわけですが,パスの設定を忘れていたり,競合したりということがありました。また,rhcはrubyのバージョンを選ぶようなので,公式にあるようにrhcの動作環境としては2.0を入れておくのが良さそうです。あと,調子に乗ってプラグインも導入しようとしましたが,ローカルでbundleが上手く動いてくれなくて要調査。もはやOPENSHIFTにSSHで入ってrakeしてしまうほうが早いような気もしてきましたが。

■Redmineを入れるだけなら簡単

Redmine 2.6 のインストール&セットアップだけを考えるならば,コンソールからコマンドを一発も打たずに立ち上がるので,Redmine on OPENSHIFT はおすすめといえるでしょう。アカウント取得含めて10分くらいで立ち上がってしまい,かつ無料(1Gまで)というのは嬉しいですね。ギアも1つしか使わないので,Jenkinsも立ち上げてRedmineとgitを連携させるのも良いですね。Rubyの知識なども必要ないため,そういった方にももおすすめかなと思います。

ただし3.0系を使いたいということになるとコマンドをバシバシ打つことになるので,面倒くさがりの筆者としては Instant Application に3.0系が登録されることを期待して待つことにしようと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメント