先日「勉強会に参加してみたいがどうすればよいか」と相談を受けました。
いくつかアドバイスしたのですが、ひょっとすると他にも同じような方がいるかもと思い、記事を書くことにします。
まずはできることから始めよう
先ほどの「勉強会に参加してみたいがどうすればよいか」という質問を受けたとき、すでにヘビーに社外活動に参画したい人はその基準であれこれアドバイスしたくなるものですが、相談者がまだできない(か高難度な)ことをアドバイスと言いつつ要求するのは良くないことです。何事も順番ってのがあります。
これから社外活動を始めようと思い立った方は、影響された方に憧れてあれこれやりたいと思ってしまいがちですが、まずは階段を意識して1段ずつ登っていきましょう。
まずは、少し背伸びしたらできることから初めて、徐々に広げていくことをおすすめします。(もっとも最初から覚悟完了な方についてはそれ相応のアドバイスが適切なのでしょうが)
まずは兎にも角にも参加してみる
個人的には、「まずは兎にも角にも一度勉強会に参加してみる」ということをおすすめします。先ほども書いたように、始めようと思った直後は期待が大きいものですから、まずは一度参加してみて現実が許容可能かどうかを判断した方が良いと思います。もしその時点で許容できないのであれば、ハズレをひいたかもしれないと考え別の勉強会の参加にチャレンジするか、その時点で勉強会参加をやめるという判断もありだと思います。ネット上に掲載されている情報を見ると勉強会は華々しいイメージがあって、それに参加していないのは技術者のはしくれにもいないという強迫観念もうけるのですが、勉強会参加は義務ではありませんし、勉強会に参加していない人でも凄腕の技術者はたくさんいますから、水があわなければ避けておくという判断は誤りではありません。ですが、私個人としては、社内でも実務を通して実践的な勉強、社外では実務外まで範囲を広げて知識を勉強、それをバランス取る、というような感じが良いのではないかと考えています。
参加申し込みしよう
さて、勉強会に参加する場合は選択肢があります
- 知り合いに連れて行ってもらう
- 勉強会検索サイトで調べる
主には2つの選択肢がありますが、個人的にはまずは知り合いに連れて行ってもらうことをおすすめしたいです。
勉強会検索サイトで探そうとしてもどれに参加してよいか選びにくい、当日や懇親会に参加するとしてもいきなり一人は心細い、当日のあれこれについてすぐに会話できる人がいないということからです。相談した人が近々参加する勉強会に一緒に連れて行ってもらうのがよいでしょう。連れて行ってもらうことができると、慈善2I参加するにあたっての準備など相談できます。たまにカジュアルな勉強会にバッチリスーツな方が参加されて少々浮いていることありますが、事前に服装とか雰囲気を教えてもらうことで場違い感は軽減されるでしょう。そのほか、セッション内容や登壇者、キーマンなどを事前に情報が入手でき、より有意義に参加することができます。
連れて行ってくれる人がいない場合は2.の選択肢をとらざるを得ませんが、勉強会検索サイトといっても何を見れば・・・ということもあるでしょう。あまり手を広げすぎると目移りするので、まずは次の2つくらいで良いのではないかと思います。
[blogcard url=”https://connpass.com/”]
[blogcard url=”https://techplay.jp/”]
勉強会検索サイトでは、開催日時・場所のほかキーワードなどで検索ができますので、自分の都合や興味にあうものを探して申し込んでみましょう。ただ一人っきりで参加する場合は、当日会話ができないと辛いので、現在一番関心があるものとか業務で困っているものとかで選ぶと良いと思います。
1、2ともに初めての申込は緊張すると思いますが、そこは思い切ってやりましょう!
SNSのアカウントを作っておこう
勉強会に継続的に参加しようと考える場合、参加者やスタッフとつながり当日以外でも交流できる手段を準備した方がよいでしょう。現在ではSNSが発展しており、皆さんも活用していると思います。TwitterやFacebookなどのアカウントを社外活動でも活用しましょう。ただし、その際には次のような事に気をつけておくとよいでしょう。
- できればオープンアカウントにしましょう
(ただし、プライバシーを考えながら。社外活動用に別アカウント作るのもありでしょう) - アカウント名とプロフィールは認知されやすいものがいい
- 勉強会に関連するアカウントは前もってフォローしておく
よりつながりやすいよう、見つけてもらえるように心がけるとよいでしょう。
また、Twitterを作っておくと勉強会当日の実況もできますし、Twitterまとめなども作成することができ、勉強会に貢献しやすくなります。(勉強会のスタッフは運営にかかりっきりになることが多く、あとでタイムラインやつぶやきまとめを参照することが多いです)
Blogを作っておこう
勉強会に参加しただけでは、スキルアップとしてはあまり効果はありません。スキルアップにつながるのは勉強会のあとに、内容を咀嚼して、アウトプットしたときだけです。聞いた内容は時間とともに失われます。聞いたことは自分のコンテキスト(技術的、業務的、知識的、経験的、etc)と結びつけることで記憶として定着します。そのためにはBlog記事を書くことがおすすめです。記事を書くことで次のような効果が得られます。
- 記憶として定着させることができる、あとで参照できる
- 自分の理解、不十分理解を認識できる
- 自分以外の人へ情報共有できる
- 勉強会スタッフへの謝意やフィードバック提供
記憶化し、記憶化の過程において理解の十分さを認識できます。
また、自分以外の人に情報を共有してフィードバックを得ることもできますし、なにより記事を書くことはスタッフへの謝意になります。
さらに、記事は残り続けるもので、それがよりよいものであれば、それをきっかけとして新たな交流なども生まれますし、自身の名刺の1つともなります。
勉強会に参加しておいて、出力の1つもないと、それは「勉強会温泉」につかっただけということにもなりかねませんので、社外活動を始めたばかりの頃には可能な限りBlog記事を書くことをおすすめします。
次のようなBlogサービスがあるので利用すると良いでしょう。
[blogcard url=”https://hatenablog.com/”]
[blogcard url=”https://qiita.com/”]
スライド共有サービスに登録しておこう
勉強会に参加するだけでは、実はとても勿体ないことになってしまいます。学習・成長には発表することが一番効果があるからです。そういったわけで、思い切って発表にチャレンジしたほうが良いと思います。多くの勉強会ではライトニングトークスを募集していますので、ハードルは考えるよりは低いでしょう。
さて、発表するとして、その効果は高めたほうがいいですし、追加の効果も得た方が良いです。そのために、積極的に発表資料はスライド共有サービス等で公開すると良いでしょう。
- 公開すること前提になるので、作成に気合いが入るようになる
- 共有することで、参加者の復習に利用してもらえる
- 当日参加できなかった人にも発表内容を伝えることができる
- 発表資料は、自身の名刺の1つとして利用できる
全世界に向けて公開となると、その内容はたとえLTであっても気合いを入れざるを得なくなりますから結果としてよい発表になります。また、公開して積み重ねることで、自分の取り組み(がんばり)を発表件数としてカウントできるようになります。さらに、より広く自分の知見を共有できますし、それが自分の名刺の1つともなります。
次のようなスライド共有サービスがあるので利用すると良いでしょう。
[blogcard url=”https://www.slideshare.net/”]
[blogcard url=”https://speakerdeck.com”]
軽いNotePCを持っておくとよい
勉強会ではスライド参照、発表、当日のメモ、Twitter実況など、PCを活用する場面が沢山あるので、持参すると良いでしょう。ただし、頻繁に勉強会に参加するようになると、大きい・重いものは不便に感じるようになります。そういったわけで、モバイルPCを持っておくと良いでしょう。
- 小さい、軽い
- バッテリーの持ちが長い
- VGAがついていると便利(勉強会会場に設置のプロジェクタはまだまだVGAのみということも多い)
このあたりを考慮しながら準備しておくと良いと思います。
終わりに:まずは参加してみましょう!
以上、いくつか準備しておいたほうがよいことを挙げましたが、最初に書いたように、兎にも角にも一度勉強会参加してみることが大切です。
誰しも最初は怖いものですが、誰しもそれを乗り越えています。
そうすれば、勉強会以外にも様々な形の社外活動に取り組むチャンスが巡ってくるようになります。
是非ポジティブに、前のめりにチャレンジしていただければと思います。