「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の4日目です。
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今回は「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」の全体構成について簡単に紹介します。
※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。
■MM本の全体構成について
MM本の全体構成ですが,次のようになっています。
- 推薦の言葉
- はじめに/本書の対象読者
- 第I部:マインドマップの基本
- 第II部:マインドマップをソフトウェアテストに使ってみよう
- 第III部:デジタルツールを使ってみよう
- 第IV部:本書のまとめ
- ブックガイド&参考文献リスト
- INDEX
- あとがき
本書のメインとなるのは「第II部:マインドマップをソフトウェアテストに使ってみよう」です。すでにテストやマインドマップについて基礎知識がある方はいきなりこの章からお読みになるかと思いますが,(それでも問題ないのですが)読んで欲しい順番をお伝えしたいと思います。
■池田的,おすすめ読む順番
本書はソフトウェアテストとマインドマップの2つの要素があるため,全体のコンセプトだったり狙いを理解してから読み進めた方が理解が深まりますし混乱しません。その目線で池田的なおすすめ順番を考えてみました。
- はじめに/本書の対象読者
- 推薦の言葉
- あとがき
- 第IV部:本書のまとめ
- 第I部:マインドマップの基本
- 第II部:マインドマップをソフトウェアテストに使ってみよう
- 第III部:デジタルツールを使ってみよう
- ブックガイド&参考文献リスト
1~3についてはそれほど量はありませんが,全体のコンセプトや執筆方針,著者らの想いが書かれています。まずここを読むことで,後のメインの文章を読む際に「意図」や「コンテキスト」を理解しやすくなるため,より深く理解いただけるようになります。
また,「推薦の言葉」はデバッグ工学研究所の松尾谷徹先生にいただいたのですが,(サービスはあるとしても)客観的に本書のセールスポイントが示されています。このため,読者が読み進めるにあたっての指針を得ることができます。個人的にこの推薦の言葉で気に入っている文章があります。
エキスパートは「テストの段取りとしての計画」を作り上げ,顧客やメンバーに対して説明し,理解し,納得してもらうことが必要です。
(引用:マインドマップから始めるソフトウェアテスト 推薦の言葉より)
さて,4番目に本書のまとめをもってきています。
第I部~第III部までの内容を簡単にまとめていますので,概要を頭に入れるのにはうってつけと思います。本来は最後に読んだ内容を整理するのですが,最初に読んでおくのもおすすめです。
第I部~第III部ですが,基礎知識がある方にもできれば第I部から読んでいただきたいと思います。第I部第一章はソフトウェアテストの基礎について解説していますが,筆者が想定しているテストの基礎を知っていただき,ご自身の知識とのすりあわせをしていただいた方が第II部を読み解きやすくなります。特に,「テストの意義」について著者らがどう考えているのかご理解いただいた方が良いと思います。
第II部はメインとなりますが,テストプロセスをベースに章立てしています。現在はISTQBなどが普及しつつあるため,一部プロセスの並びに違和感を感じるところもありますが,基本的にはISTQBやIEEEをベースにして,段取り重視で解説しているとご理解いただくのが良いと思います。
第III部はもしデジタルツールについて興味があれば,という程度で良いと思います。池田としてはマインドマップについては,少なくとも発散目的に使う場合は手書きを推奨しています。また,書籍執筆時点ではツールの選択肢が少なかったこともあり,ページ数としては少なくなっています。
最後にブックガイドです。
本書は初級者向けと位置づけています。このため,本書を読み終えた後にさらに知識を得ていくために他の書籍を読む必要がありますが,無数にある本から一冊を選ぶのは大変です。著者らの(その当時の)おすすめを紹介していますので是非参照いただき,指針としていただければと思います。
■おわりに
今回は全体構成と読む順番について解説しました。これから読み始める方の参考になればと思います。