「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の7日目です。
[blogcard url=”http://qiita.com/advent-calendar/2015/mmtest”]
今回は第I部Chapetr2「マインドマップって何?」を取り上げます。このchapetr2では,マインドマップの基本を解説し,携帯電話に搭載されていたような割り勘ソフトを対象に適用例を解説しています。
※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。
■マインドマップって何?
「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」という書籍名なので,当然のことながらマインドマップを使います。今でこそマインドマップはテストに関わる方でも使われるようになりました。WACATEなどの勉強会に行くと当たり前のように使っている光景が見られますが,当時はマインドマップって何?それおいしいの?状況でした。
マインドマップは次のようなものです。
- トニー・ブザン氏によって開発された記法
- 紙の中心にテーマを描き,放射状に広がりを持たせながら思考に沿って描く
- 絵や色を多用する
- 12のルールに沿って描く(現在は12でないかもしれない)
- ノート術としてだけでなく,発想法としても威力を発揮する
実例についてはイメージ検索をしていただくとすぐに見つけられるでしょう。
■マインドマップをテストに使って得られる効果
マインドマップをテストに使ったときに得られる効果は様々ですが,本書ではマインドマップを描くことでベテランが頭の中で自然とできている「仕様を咀嚼し,様々な可能性を整理してからテストケースを作成する」ということをマインドマップを描いてもらうことで作業抜けを防止するということがあります。
またマインドマップを描くことで,自分の思考が絵として表現されますが,それが可能となることで次のような事ができるようになります。
- 自分の考えをセルフレビューできる
- 自分の考えを人に見せることができる
特に新人さんなどはまだ自分の考えをまとめたり人に説明することが苦手です。これを克服するためのひとつの助けになります。また,先輩としても歳が離れた新しい部下の思考を把握するのには時間がかかります。絵として表現されるとこで,部下が考えたことをより理解し,適切なアドバイスやコーチングが可能となる訳です。
普段,家族や仲の良い友達であってもちょっとした理解誤りで喧嘩になってしまうこともあるでしょう。より緻密に物事を検討する必要があるテストの作業においても同様で,こういったツールを活用することは認識のすれ違いを防止するために非常に有効です。
■おわりに
以上Chapter2についてはマインドマップというツールの解説になってしまうため,本記事であまり言及することはないのですが,テストという作業に対してマインドマップをどのような意図で適用しようとしているのかをしっかりつかめるよう読み進めていただくといいと思います。