マインドマップとの出会いなどなど

「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の13日目です。

[blogcard url=”http://qiita.com/advent-calendar/2015/mmtest”]

13日目!我ながらよく続いています!

ただ,少々息切れしてきましたので,そもそもかつて自分がどのようにマインドマップを使っていたかについて思いだし,一息ついてみることにします。

※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。

■マインドマップと出会い

マインドマップに初めて出会ったのは確か学生の頃だったと思います。出会いはもう覚えていませんが,たしか何かの授業で使っている人がいて「落書きしてるや」なんて思った記憶があります。その後しばらく忘れていたのですが,書籍に出会って「あぁそういえばこういうのを見たことあるなぁ」と使ってみることにしたわけです。

■初めてのマインドマップと躓き

初めてのマインドマップですが,これがなかなか難しかったです。皆誰もが通る道「メインブランチが出てこない」に遭遇するわけです。それでもわかりやすいテーマを選んでいうちになんとか書けるようになってきたのですが,そこでようやく気がつくことになります。

なんとなくじゃ描けない。

のちのちマインドマップの正式なトレーニングを受けたとき確信に変わったことなのですが,そもそもセントラルイメージが「ぼんやりイメージだったらなにも出てくるはずが無いと言うことなのです。なのでメインテーマをキーワードを置くなりイメージを置くなりでも,そこにしっかり時間をかけます。自分が具体的なイメージを持てるくらいのことを描くようにします。

テスト分析設計のチュートリアルをやることがありますが,メインブランチが全く出てこないという人がいます。これは即ちテスト対象物についてイメージを持てていないという状況を示しています。ですので,そういった人にはもう一度しっかり仕様書をチェックしながら読むように指導します。

それさえクリアできてしまえばあとは枚数勝負です。いつの間にか描くスピードもあがりますね。

■仕事での活用

仕事では主に何かを考えているときに使っていました。特にテストだけに使っていた訳ではなく,開発の作業でも使っていました。要するにあれこれとメモ書きしながら考え事することに使っていた訳です。入手してからしばらくしてアジャイル系の勉強会に参加することになりましたが,そのころはオブジェクト指向&アジャイル界隈でマインドマップが流行の軽輩を見せていて「おっ,意外に知っている人が多い!」と嬉しくなったことを思い出します。日本国内においてはPC用のツールであるJUDEが果たした功績もとても大きかったと思います。

しかしながら,職場はお堅い感じだったので,あまり周りには広めず個人的に使っていたのが正直なところでしたが,それは開発部門からQA部門に移ってからも変わることがありませんでしたでした。ただし,QAに移ってから活躍の場が広がることになります。

開発は大きな問題領域を狭めていく思考で進めますが,テストや検査はその狭めらものの外に思考を伸ばさないといけません。これがマインドマップの持つ放射と愛称が良かった訳です。当時の個人的な感覚ですが,マインドマップを使わない場合に比較して明らかにテスト観点を思いつく量とバリエーションが豊かになりました。結果として網羅性の高いテストケースを作ることによい影響がありました。以降使い続けていた訳ですが,実はテストの世界の人達はあまりそういった思考のためのツールを使っていないことを知り,JaSST’06 Osaka での発表につながることになります。

■おわりに

今回はマインドマップとの出会いについて少し書いてみました。本書はテストの本なのでマインドマップについてはこのカレンダーでもあまり書くつもりはないのですが,ちょっとしたコツなどについては取り上げてみようと思います。

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です