一昨日情報を公開しましたが,来る9/12に「ソフトウェアプロジェクトにおけるツールの活用を考える会」の第二回勉強会を開催します。
■第2回 ソフトウェアプロジェクトにおけるツールの活用を考える会 勉強会
開催日時:2011年9月12日(月) 19:00?20:45(予定)
開催場所:日本マイクロソフト様 品川本社 30階 会議室
http://www.microsoft.com/ja-jp/mscorp/branch/sgt.aspx
参加費用:無料。(懇親会に参加される方は,別途割り勘負担がございます。)
募集人数:20名
申込方法:参加申込みは近日中にご案内致します。(8月中に開始の予定です)
第2回目はツールの動向紹介ということで,長沢智治様(日本マイクロソフト)に「ソフトウェア開発におけるツール活用 ? Team Foundation Server をベースとした負担の少ないチーム開発コラボレーション」と題して,ALMやVisual Studio 2010 ファミリのデモを交えたお話をいただきます。
また,松木さんよりツールのトレンド紹介として「テスト自動化知識体系「TABOK」のご紹介」と題して,テストツールの自動化に関するBOKであるTABOKについて概略をご紹介いたします。
プログラムの詳細等については,参考リンクからご覧いただければ幸いです。
★参考リンク
・ソフトウェアプロジェクトにおけるツールの活用を考える会
https://sites.google.com/site/sgforswtools/
・長沢智治様「長沢智治のライフサイクルブログ」
http://blogs.msdn.com/b/tomohn/archive/2011/08/25/sgforswtools-no-2-9-12.aspx
さて,告知だけでは何なので,立ち上げのきっかけなどを少し。
きっかけは某月某日某団体のツールに関するWGの終了後の飲み会席上での話です。
「日本ってさー,プロジェクト全体をツールをどのように組み合わせてパフォーマンスを上げていくかという視点を持った組織や人ってあまり見かけないよねー」
ソフトウェア開発におけるツールといえば,ベンダのツールやOSSのツールが頭に浮かびますが,それらのコミュニティではそれら個別の情報やノウハウを取り扱うことがほとんどです。
それはそれで正しいのですが,ともすれば局所最適化になりがちです。
実際のプロジェクトでは複数のツールを使いますが,ときおりAというツールとBというツールで情報をつなげられないかなとか,(別の)このツールでデータを分析したい,みたいな話がでてきます。
このときツールの導入や設定が個別に最適化されすぎているとうまく繋げられず,結果としてデータの受け渡しにボトルネックが生じたり,うまく活用できなくなったりします。それぞれの導入時に
つまり,プロジェクトや開発ライフサイクルでどのようにツールを使うべきか(連携させるべきか,強調させるべきか,補完するべきか,等)という戦略がないため,このようなことが起こります。これではせっかくのツールの旨みが減少してしまいます。
本来プロジェクトが立ち上がるときには開発計画やテスト計画などと同時にプロジェクトツールインフラ導入計画が規定されるべきです。
インフラが適切に整備されると,プロジェクトにおける様々なタスクの品質や効率が向上することはいっぱしのエンジニアであったら直感的にわかっていることだと思いますが,残念ながらそれらノウハウをきちんと明示したようなものはありません。
このあたりの議論を出発点として,本会では勉強会や研究会などの活動を通じて議論を深め,ノウハウとしてまとめ,それを広くシェアし,結果としてソフトウェア開発の現場の改善を促すことが出来ればと考えています。
とはいうものの,私自身,それほどツールの世界に精通しているわけではありませんので,一緒に勉強させていただければと思います。
まだまだ始まったばかりの本会ですが,今後にご期待いただくと同時にご支援をいただければ幸いです。