「 2015年09月 」一覧

テストプロセス改善技術概要およびTPI NEXT 日本語版 ざっくり概要 資料を公開しました

テストプロセス改善技術概要およびTPI NEXT 日本語版 ざっくり概要 資料を公開しました

以前告知したTPI NEXT 日本語版 発売記念勉強会を予定通り9/28定時後に開催しました。当日は翻訳者である薮田さんと湯本さんにゲストとしてお越しいただ,参加者も定員を超える人数で,総勢40名ほどで盛会となりました。 レポートは後日改めて書きたいと思いますが,取り急ぎ,当日の資料を公開しておきます。 勉強会後に読み始めたという方も多いかと思いますので,その参考になればと思います。 ■テストプロセス改善技術の概要 from Ikedon ■TPI NEXT ざっくり概要 from Ikedon  TPI NEXT 日本語版は本当に読みやすいのでテストプロセス改善技術の勉強を開始する本としておすすめです。関連する書籍を合わせて入手し職場改善に取り組んで下さいね。書籍は以下のものの他,TMMIi FoudationによるドキュメントやJSTQBが公開しているISTQB-AL-テストマネージャのシラバスが参考となります。     今回の勉強で扱わなかったCTPやSTEPについては...

【参加募集】TPI NEXT 日本語版 発売記念 勉強会

【参加募集】TPI NEXT 日本語版 発売記念 勉強会

 先日から解説記事を掲載してきたTPI NEXT ですが,本日9/20は日本語版の発売日です!  ★TPI NEXT 日本語版(トリフォリオ社のサイト)      昨年のJaSST'15 Tokyo で日本語版の発売がアナウンスされてからその発売を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。  そこで,長崎IT技術社会では発売を記念して勉強会を企画しました!  ★長崎IT技術者会 第8回勉強会「TPI NEXT 日本語版 勉強会」    勉強会では,筆者から,本Blog記事をベースとしてテストプロセス改善技術の概要とTPI NEXT について簡単に概要説明します。その後,その知識を踏まえて全員でディスカッションをします。その際,お持ちいただいた本を一緒にめくりながら内容を確認していきます。  当日は翻訳者である薮田さんと湯本さんにもゲストとしてお越しいただき,ディスカッションに加わっていただきます。めったにない機会となりますので,ふるってご参加下さい。  多数のご参加,お待ちしています!

TPI NEXT ざっくり要約 ~その5 第4部「ビジネス主導の改善」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その5 第4部「ビジネス主導の改善」

 今回が最終回となる「TPI NEXT ざっくり要約」の第五回は,第4部「ビジネス主導の改善」をざっくりと要約します。  まずは第4部の目次を確認しましょう。第4部は三つ章が設けられています。 第4部 ビジネス主導の改善 第6章 ビジネス主導のテストプロセス改善(BDTPI) 6.1 特定の結果を目指すBDTPI 6.2 利用するBDTPIモデル 6.3 ビジネスドライバのモデルへの影響 6.4 テストプロセス改善のコストと利点 第7章 さまざまな状況へのBDTPIモデルの適用 7.1 反復開発手法への適用 7.2 アジャイル開発手法への適用 7.3 複数のテストプロセスへの支援 7.4 一から始めるテストプロセス策定への適用 7.5 ソフトウェア保守への適用 7.6 ソフトウェアプロセス改善への適用 7.7 アウトソーシングとオフショアへの適用 7.8 マネージドテストサービスへの適用 7.9 開発テストへの適用 7.10 評価への適用 7.11 統合への適用 第8章 実践で価値を証明するBDTPIモデル 8.1 気付きを与える(意識付け) 8.2 ゴール...

TPI NEXT ざっくり要約 ~その4 第3部「テストプロセス成熟度の改善」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その4 第3部「テストプロセス成熟度の改善」

 第3部 テストプロセス成熟度の改善  「TPI NEXT ざっくり要約」第四回は,第3部「テストプロセス成熟度の改善」をざっくりと要約します。  まずは第3部の目次を確認しましょう。第3部は一つの章が設けられています。 第3部 テストプロセス成熟度の改善 第5章 BDTPIの一般的な変更プロセス 5.1 気付きを与える(意識付け) 5.2 ゴール、スコープ、取り組み方を決定する 5.3 現状をアセスメントする 5.4 改善を定義する 5.5 行動計画を立案する 5.6 行動計画を実施する 5.7 評価して再方向付けを行う  まず最初に???となるのは「変更プロセス」という言葉でしょう。BDTPIを変更するの?と誤解しそうですが,そうではありません。第5章の冒頭に『各テストプロセスの改善は個別の変更プロセスであり,...』とあり,ようするに一連の改善プロセスを変更プロセスと呼んでいます。第5章ではこの一般的な(現状プロセスの)変更プロセスについて,その手順や考え方を整理しています。  BDTPIが示す一般的な変更プロセスは以下です。 気付きを与える(意識...

TPI NEXT ざっくり要約 ~その3 第2部「BDTPIモデル」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その3 第2部「BDTPIモデル」

 「TPI NEXT ざっくり要約」第三回は,第2部「BDTPIモデル」を簡単に紹介します。  まずは第2部の目次を確認しましょう。第2部は二つの章が設けられています。 第2部 BDTPIモデル 第3章 BDTPIモデル 3.1 テストプロセスの品質に対して見識を与えるBDTPIモデル 3.2 テストプロセスをいくつかの側面に細分化するキーエリア 3.3 初期レベルから最適化レベルまでの尺度としての成熟度レベル 3.4 各キーエリアの成熟度を客観的に測定するチェックポイント 3.5 視覚的な概観を提供するテスト成熟度マトリクス 3.6 テストプロセスの現状を表すテスト成熟度マトリクス 3.7 チェックポイントのクラスタにより継続的なモデルになるBDTPI 3.8 現状および目指すべき状況を表すテスト成熟度マトリクス 3.9 どのようにチェックポイントを満たすかを示す改善提案 3.10 テストプロセスと他のSDLCプロセスを関連付けるキーエリア達成のコツ 第4章 キーエリア 4.1 利害関係者のコミットメント 4.2 関与の度合い 4.3 テスト戦略 4.4 テスト...

TPI NEXT ざっくり要約 ~その2 第1部「TPI NEXTとは」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その2 第1部「TPI NEXTとは」

 「TPI NEXT ざっくり要約」第二回は,第1部「TPI NEXTとは」を簡単に紹介します。  まずは第1部の目次を確認しましょう。第1部は二つの章が設けられています。 第1部 TPI NEXTとは 第1章 テストプロセス改善は次のステップへ 第2章 テスト作業とTPI NEXTの位置付け 2.1 テスト作業のスコープと価値 2.2 テストプロセス改善のスコープと価値 2.3 テストプロセス改善の支援に必要なリファレンスモデル  第1章「テストプロセス改善は次のステップへ」は,TPI をTPI NEXT に更新するにあたって,強化したポイントを述べています。即ち,この第1章がTPI NEXT のウリを端的に解説しているといえましょう。  詳細は書籍を参照していただくとして,以下の6つのポイントが挙げられています。 モデルそのもの 段階的改善 独立性 改善提案 クラスタ キーエリア達成のコツ(enabler)  これらについては簡単な解説がありますが,筆者が最も変わったと感じたことは以下です。  「モデルそのもの」:「A」「B」「C」「D」と表現さ...

TPI NEXT ざっくり要約 ~その1 「まえがき」

TPI NEXT ざっくり要約 ~その1 「まえがき」

 テストプロセスの能力改善技術その1~その3までの記事で,TPIおよびTMMiの概要を取り上げました。本連続記事ではそれを踏まえた形でTPI NEXT®(以下TPI NEXT) を取り上げます。  ただしご注意が一点です。ざっくり要約とあるように,内容はざっくりとした内容にとどめます。あくまで書籍を読む前の予備知識としてお使いいただき,詳細については2015年9月に発売となる日本語版をご参照いただくようお願いいたします。  TPI NEXT はテストプロセスの能力改善技術その2で取り上げたTPIの新版です。このTPI NEXT は本記事が掲載される一週間後に日本語翻訳版の発売が予定されています。書籍の情報については以下から参照してください。  ★トリフォリオ/TPI NEXT® ビジネス主導のテストプロセス改善     発売は2015年9月20日が予定されていますが,SQiPシンポジウム2015の会場で先行発売されるとのことです。早く欲しいという方は一足先に会場で購入するのも良いでしょう。  さて,このTPI NEXT 日本語版ですが,本Blogでは「どこよりも早いTP...

テストプロセスの能力改善技術 ~その3 「TMMiの概要」

テストプロセスの能力改善技術 ~その3 「TMMiの概要」

 その2の記事ではTPIの概要を取り上げました。その3ではTMMiの概要を取り上げます。  TMMi(Testing Maturity Model integration / テスト成熟度モデル統合)はTMMi Foudation によって提案・維持されている技術で,その前身としてSW-CMMがあります。  TMMiの名前から想像される通り,TMMiはCMMiのテストプロセス版と考えていただいてよいと思います。実際,CMMiを補完する位置づけであり,そのモデル構造もCMMiに合わせてあります。ですので,すでにCMMiに取り組んでいる方については,それほど違和感を持たないでしょう。本記事はTMMiのみについて紹介します。ただし,現時点でTMMiについては日本語文献がありませんので筆者の(かなり)拙い訳ベースとなります。ご容赦ください。  TMMiの構造はその(大きな)構成要素として成熟度レベルとプロセスエリア,スペシフィックゴール・ジェネリックゴールを持ちます。  成熟度レベルは5つの段階を持ちます。成熟度レベルはテストプロセスや組織の成熟度を表し,低レベルから高レベルに...

テストプロセスの能力改善技術 ~その2 「TPIの概要」

テストプロセスの能力改善技術 ~その2 「TPIの概要」

 その1の記事ではテストプロセス改善の概要を取り上げました。その2ではTPIの概要を取り上げます。  TPI(Test Process Improvement)はIQUIP社(現Sogeti社)によって提案された技術で,同じく同社によって提案されたTMap(Test Management approach for structured testing)というプロセス技術をベースにしています。  TPIは日本語版が「テストプロセス改善―CMM流実務モデル」という書名で出版されています。  TPIのモデルはキーエリアとレベル,チェックポイントと改善提案から成ります。  キーエリアはテストプロセスを20のキーエリアに分けたものです。それらは,AからDまでの4段階のレベルを持っています(ただしいくつかのキーエリアはAだけだったり,A~Bの2段階だったり,AからCの3段階です)。  キーエリアとレベルは,キーエリアごとのレベル判定結果をテスト成熟度マトリクスにマッピングすることで全体を可視化することができます。  各レベルには,そのレベルを達成するために必要な複数のチェックポ...

テストプロセスの能力改善技術 ~その1

テストプロセスの能力改善技術 ~その1

 SNS等での湯本剛さんの発言から,そろそろTPI NEXT の日本語訳版が出版されることはご存知かと思います。テスト技術系書籍としては久しぶりの新刊ということもあり話題になっており,本Blogでも取り上げてみたいと思います。初回の本記事ではテストプロセスの能力改善技術について,どういったものがあるか簡単に紹介したいと思います。  そもそも「テストのプロセス改善のための技術なんてあるの?」という声が上がりそうですけれど,実はあります。 SQuBOK V2 では2.3.1.4 T:TPI(テストプロセス改善),2.3.1.5 T:TMMi(テスト成熟度モデル統合)が取り上げられています。ISTQB-AL テストマネージャシラバスではそれらに加えて,CTP(クリティカルテストプロセス)やSTEP(体系的テストと評価プロセス)が紹介されています。また,ISO/IEC/IEEE 33036(テストプロセスのアセスメントモデル)も策定中です。現場寄りの方になると読み飛ばしてしまいがちなところに書かれているため,認識していなかった人もそれなりに多いのではないかと思います。  挙げた...

【開催レポート】第0回マインドマップ本読書会

【開催レポート】第0回マインドマップ本読書会

 長崎IT技術者会の勉強会として,新たに「マインドマップ本読書会」が企画され,その第0回が実施されました。  ★第0回マインドマップ本読書会    この勉強会は『初心者かつ20代のエンジニア限定』を対象としています(実際には,テスト技術分野の初級者であればOK)。「ソフトウェアテストのいろはを知りたい」「テストの基礎から勉強したい」「テストの勉強を始めて間もない」という人たちで集まって,本の読破&日々のテスト業務の改善をめざす勉強会ということです。  筆者はというと,著者の一人ということで,予定が合うときには顔を出し適宜議論に加わるといったオブザーバー的な立場でご協力させていただきます。 当日は藤沢さん+参加者4名+筆者の計6名が集まりました。  まず最初に発起人である藤沢さんから挨拶があり,各自の自己紹介がありました。エンプラ系やWeb系,組込み系と分野がばらけており,また,今年の入社したばかりという方もおられ,バラエティに富んだ構成となったようです。議論にも幅が出そうですね。  次に藤沢さんから「マインドマップ本」の概要について,解説がありました。本の概要や各章ではどんな内容が...

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