今年もソフトウェア・シンポジウムの時期になりました。
ソフトウェア・シンポジウムはソフトウェア技術に関わるさまざまな人びと,技術者,研究者,教育者,学生などが一堂に集い,発表や議論を通じて互いの経験や成果を共有することを目的に開催されています。
昨年長崎で開催されたSS2011は地元ということもありスタッフとしてご協力させていただき,また,TDD研究会で論文投稿・発表を行いました。
今年はというと,6月に福井で開催されます。
★ソフトウェア・シンポジウム2012(SS2012)
http://sea.jp/ss2012/
日 程: 2012 年 6 月 12 日 (火曜日) – 14 日 (木曜日)
場 所: AOSSA (福井市)
主 催: ソフトウェア技術者協会
参加費: 早期募集,4月30日(月曜日)までの申し込み
SEA会員,SEA賛助会員,協賛団体会員: 15,000 円
一般: 25,000 円
学生: 5,000 円
地元学生: 1,000 円
5月1日(火曜日)から5月31日(木曜日)までの申し込み
SEA 会員,SEA 賛助会員,協賛団体会員: 20,000 円
一般: 30,000 円
学生: 5,000 円
地元学生: 1,000 円
早期割引だと5,000円安いです。
SS2012のセッションカテゴリは以下。
http://sea.jp/ss2012/archives/category/accepted_papers
セッション 1: 品質 1
セッション 2: テスト.モデル検査
セッション 3: 安全性.アシュアランスケース
セッション 4: 形式手法 1
セッション 5: 形式手法 2
セッション 6: 品質 2
セッション 7: ソフトウェアの発展のために
品質,テスト,モデル検査,形式手法,安全性といったキーワードに昨年の地震の影響を感じざるを得ません。
個人的には「効率的なテスト設計を実現するデシジョンテーブルの拡張法」が気になっていますが,本Blogの読者であればどのセッションも興味深いものなのではないかと思います。(アブストラクトがないので想像ですが…)
セッションと平行して行われるワーキンググループについては以下。
http://sea.jp/ss2012/archives/category/working_groups
WG1: アジャイルテスティング (Agile Testing)
WG2: オープンソースクラウドの諸問題
WG3: 形式手法の最新技術と産業界での適用
WG4: ソフトウェア開発の持続可能性 (Sustainability) を考える
WG5: システム開発文書品質
WG6: 要求工学
WG1はアジャイルテスティングということで,リーダはソニーの永田さん。
アブストラクトによるとコンポーネントテストレベルではなくシステムテストレベルに焦点を当て,課題に取り組みながら議論をするとのことです。テストエンジニア,品質保証部門だけでなく,アジャイル開発をやられている PM,スクラムマスタ,開発者の参加も歓迎するとのことで,当日は幅広く,また,多角的に議論がなされそうですね。
私は昨年初めてソフトウェア・シンポジウムに参加したわけですが,JaSSTやSQiPシンポジウムなどとはまた違った雰囲気で新鮮でした。また,それぞれの分野の専門科もたくさんおられましたので,とても刺激を受けました。
テストや品質のシンポジウムやワークショップに参加しておられる方も多いかと思いますが,SSにはまたそれらとは違った良さがありますから,是非参加を検討されてみてはいかがでしょうか。
※そういえば昨年開催されたソフトウェア・シンポジウム2011のポストプロシーディングが未だに公開されていないのですね…