おわりに SQuBOKv2読破会が得たものと今後

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Happy Holidays!

SQuBOK V2 読破会によるAdvent Calendar もいよいよ最終日となりました。

最終日はこれまでカレンダーの記事を書いてきた読破会について紹介し,シメとしたいと思います。

■読破達成!

このAdvent Calendar に取り組んでいる最中に行われた12月度定例会によりSQuBOK V2 を読破しました!
実にまる一年12回の定例会を経て読破ということになりますが,3h×12回と考えると頑張れば日中5h取り組むととして1週間ほどで音読による読破がか可能であるということを身をもって実証しました。もっとも,毎回の3hにはディスカッションの時間を含むので,実際はもう少し短期間で読破可能かと思われます。

■メンバが読破により得たもの

読破会メンバが読破によって得たものはそれぞれにたくさんあったと思いますし,それについては各自が別途Blog記事を起こしてくれるのではないかと思いますが,モデレータとして一歩引いたところから挙げてみようと思います。

  • ソフトウェア品質に関する技術の体系的全体像
  • KAやSKA,Topicsレベルでの知識
  • 関連する参考文献等
  • それらについて得意な部分と不得意な部分,知らなかった部分の色分け

BOKとはそういうものだからと言ってしまうと身もふたもないのですが,BOKは読み物ではないのでこれらを得ることはそう簡単なことではありません。特に最後に挙げた得意な部分とそうでない部分についての色分けを実感レベルで得られるのは読破したからこそ得られるわけです。また,これらは音読による輪読に加え,議論をすることで理解を深めています。一人で読んでいるとわからないところは何となく飛ばしがちで深く検討することも少ないでしょうから,こういった読破会というグループで集まっての取り組みはさらに読破の効果を高めるものです。

グループで活動することで得られたものもあるでしょう。

  • 仲間(メンバー)
  • 定例会活動の経験
  • モチベーションや自信

この読破会で初めて出会ったメンバもいましたが,初回の定例会から最後までとてもよいチームワークを醸成し続けてきました。夏に実施した合宿以降は各自からの提案も出るようになり,このAdvent Calendar もモデレータからの発案ではなくメンバ主導の活動です。こういったSIGのようなものは途中で来なくなるメンバも現れるものですが,読破会ではそういったメンバもおらず全員で完走できたことは素晴らしいと思います。

■読破会としてのアウトプット

読破会としてのアウトプットは主なところで次が得られました。

  • 定例会の議事録
  • 長崎QDG2015での発表
  • Advent Calendar

読破会では定例会の議事録をとっています。読破していくと見つかる誤記であったり,議論の中身だったりを記録しています。活動中に一度,途中までではありますがTYPO情報をSQuBOK策定部会にフィードバックさせていただき,2刷では修正されています。策定部会へのフィードバックは今後も予定しています。次に長崎QDG2015での発表です。この時には派生開発技術がSQuBOKではどう扱われているかを紹介するセッションを担当しました。最後に本Advent Calendar です。ご覧になっている通り,メンバ各自がそれぞれの視点で自由にアウトプットしています。なにせ読破を目的とした買いでしたから,当初は議事録くらいしか予定していませんでしたが,結果としてアウトプットを積み上げることができてよかったと思います。得られた知見を読破会の中に閉じない活動となったということが言えるからです。

■今後のSQuBOK V2 読破会について

今後の読破会ですが,これまでの一年間の活動を何かしらの形にまとめたいねという話になっています。

  • これまでの議事録等を整理し,有益な情報は策定部会にフィードバック
  • Advent Calendar の内容をさらに磨いて資料化
  • 読破した内容について個別テーマの勉強会
  • 読破会としての活動まとめ
  • 活動報告会

挙げたものは検討中にすぎませんが,自分たちのやってきたことや得られた知識をきちんとまとめて,それを周りにシェアすることがとても大切だと考えています。もちろん自分たちの活動に区切りをつけるために必要なことでもあります。

そういったわけで,読破のための読破会定例会はいったん完了ということなのですが,活動自体はもう少し続きます。ぜひ2016年も読破会の活動にご注目下さいね!

■おわりに

おわりに,一年間モデレータとしてきた立場から個人的な感想を。

SQuBOK はソフトウェア開発にかかわる全ての方に参考になるものであるということを定例会を通して実感し,確信を持ちました。私自身はSQuBOKはV1のα版完成のタイミングで策定部会に参加させていただき編纂作業にかかわってきました。それだけにもっと活用してほしいという想いがありましたが,今回の定例会をモデレートさせていただくことで,活用するための勉強会の形の一つの型が得られたことはとても価値がありました。また,SQuBOKの普及啓発という意味で,(執筆者らに比較して)若い方々に直接知識を伝えられたことは大きな喜びでもありました。

SQuBOKは知識を繋ぐものでもありますが,同時に人や世代を繋ぐものでもあります。読破会メンバにはさらに繋いでいったり繋がりを太くすることも考えていただけると嬉しいなぁと思います。

以上でAdvent Calendar は完了です!

読んでくださってありがとうございます! そして,記事を書いたメンバの皆さんお疲れ様でした!

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コメント

  1. 藤沢 耕助 より:

    読破もアドベントカレンダーも無事完了しましたね!
    一年間、モデレーターありがとうございました。とても貴重な経験になりました。
    あとは、読破会の活動まとめを頑張ります!