先日のBlogでもお伝えしたとおり、2017年11月3日に開催の第3回盛岡ソフトウェアテスト勉強会に参加&発表してきました。
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台風が続けて上陸したりとても寒い日が続いたりといった感じだったので天候を心配していたのですが、当日は心配することもないくらいに良い天気でまさに勉強会日よりといった感じでした。
初の盛岡ということで食事も楽しみにしていたのですが、開始前のお昼ご飯は盛岡冷麺のお店に連れて行っていただきました。普段食べる冷麺と異なり、スープの出汁がしっかりしていて美味しかったです。普通盛りにしたのですが、ペロッと食べちゃったので大盛でも良かったかなぁと思いました。あっさりしているので入っちゃいますね。
さて、勉強会ですが、盛岡ソフトウェアテスト勉強会としては第3回となります。今回のテーマは「じゃじゃ!! 『テスト』ってなんだべ?」で、初学者・他社のテストに興味がある人などにテストの奥深さを感じてもらうことが狙いとのことでした。回を重ねるにつれて規模も大きくなっているそうですが、今回はほぼ満席で熱気があふれていました。
私はセッションのトップバッターを仰せつかりました。発表としてはこれまでも場をいただいているものの、何回やっても直前は落ちつきません。盛岡は初めての土地でもあり聴講者の雰囲気や傾向なども見えていなかったので、それなりに準備はしていったはずなのに不安がありました。また、トップなので、次に発表される方にご迷惑をかけてはいけない(滑ってはいけない)と、オープニングの最中から緊張していました。
セッションは「単なる仕様チェックから卒業するために ~最初に抑えたいキホンのキ~ 」と題して60分時間(質疑込み)をいただきました。
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実行委員会からは「学生レベルから初級者レベルくらいまでに、テストってなんぞや?どんな技術なの?みたいなことをわかりやすく伝えて欲しい」というオーダーをいただいていました。正直「結構な難題だなぁ」とも思ったのですが、過去に作成した資料をある程度ベースにすることでそれなりに組み立てた物の結局ほぼほぼ8割はスクラッチで作ることになってしまい、発表直前まで資料の手直しをする感じになってしまいました。内容は実行委員会による査読があったのですが通って良かったです。
セッションですけれども、「これまでソフトウェアテストを勉強したことがない学生さんにテストの意義を伝える」「テスト初級者が陥りがちな、テストと言いつつ仕様書の動作チェックにとどまっているのはよくないということを伝える」「単なる動作チェックから抜け出す一手段を伝える」を重視してお話ししました。テストの基礎技術を学ぶ前のレベルに焦点をあて、仕様書に書いてあることを確認することは単なる動作チェック、仕様書に書かれていないことを確認するのがテストというように単純化して説明しました。また、その文脈において初級者がテストにとっかかるための一手段としてマインドマップを使ったテスト分析設計をご紹介しました。これにより、単なる仕様書チェックからは抜け出せるのではないかと思います。なお、この発表は基本的には今年10周年を迎えた「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」をベースにしています。今となっては入手が難しいかもしれませんが、よろしければ是非入手していただけると嬉しいです。
そのほか「テスト技術の世界の広さをお伝えする」「これからスキルアップするためのモデルケースをお伝えする」というお話も準備していたのですが、残念ながら時間が足りず駆け足での紹介となってしまいました。時間配分を誤ってしまってこれはちょっと反省です(発表50分に対してスライドが100枚超えになってしまった)。ただ、もともと参考資料としてつけていたような内容なので、スライドを参照してもらえればわかる内容にしているので、是非参照していただければと思います。また、スライドは演習問題もつけていますので、教育資料としてもお使いいただけるように構成しています。こちらも是非取り組んでいただけたらと思います。
聴講者の反応ですが、盛岡の皆さんはとてもまじめ&シャイなようで雰囲気が結構堅かったのですが、終盤に笑いも出たのでそこそこお話は届いたようで良かったです。(ほっ
私以外のセッションとしては、株式会社ヴェスの及川知彦さんによる「本当はやさしいユーザビリティ ~現場の事例と改善案~」、坂静香さんによる「「勘と経験」の思い込みからの脱却 – なぜ探索的にテストができるのか -」、くまきちさんによる「宇宙開発とテスト」がありました。どのセッションも一聴講者として勉強させていただきました。どの発表も内容が深く、充実しており、聴講者も熱心に聞き入っていました。お三方の発表内容についてはおそらくそれぞれから何かしらの形でレポートされるのではないかと思いますので、公開されたら是非そちらを参照することをおすすめいたします。
勉強会後終了は盛岡の地ビールのお店で乾杯でした。(菜園マイクロブルワリー with kitchen というお店で、ベアレンビール醸造所がプロデュースしているとのことで有名なお店だそうです。)
楽しみにしていたビールはとても美味しくて、あっという間に酔ってしまいました。
懇親会では沢山の方と交流ができてとても楽しかったです。セッションの感想もいただけたり、議論ができたりして、やはりテストという技術が好きなのだなぁと再確認できました。また、自身の発表について検証ができて良かったです。質問についてはテストの思考についてが多かったです。ただ、今回お話しした思考はかなり初級者向けを意識して単純化させたもので、それをベースに各自で自分なりの思考法(というか思考スタイル)を見つけ出していただけたらと思います。そのほかは、コミュニティについてあれこれと議論を行ないました。皆さん熱い想いをお持ちだなぁと関心です。
今回の発表はお話をいただいてから当日まで、実行委員会の皆様にはとても気を遣っていただき、おかげさまで本番はとても気持ちよく発表させていただきました。また、その後の懇親会も翌日の観光ツアーもお世話になりました。今回貴重な機会をいただけたことに心より感謝いたします。ありがとうございました!