MM本のコンセプト

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「マインドマップから始めるソフトウェアテストAdvent Calendar 2015」 の3日目です。

ソフトウェアテストに関する書籍「マインドマップから始めるソフトウェアテスト(2007年発行)」をテーマにしたカレンダーです。発行された2007本書ですが,当日のいろいろを振り返りつつ、ポイント紹介や補足をしていきます。・一人企画なので無理せずゆるくやります・仕事の関係で記事の公開が前後することがあります・今後読書したい方や勉強会したい方を意識して書くようにします

今回は「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」,通称MM本のコンセプトについて簡単に紹介したいと思います。

※ご注意:本Advent Calendar はあくまで池田の個人企画です。

■MM本のコンセプト

2日目の記事に書いたとおり,書籍「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」は,ソフトウェア・テストPRESSの記事をベースにして執筆されました。

その執筆にあたってはコンセプトを2つ作りました。

  • テスト全体の作業工程を知ること
  • テストエンジニアの思考過程を知ること

当時はテストというと「テストケースを作って消化すること」という認識が一般的でした。「テストは誰でもできる」とか,「テストは新人の仕事である」とか,本来とても難しい仕事であるにも関わらず軽んじられている現場がとても多いと感じていました。その理由をいろいろと考えた結果,(執筆時点では)「作業の全体像が知られていない」ことと「どういったことを考えながらやるべきなのか俗人化している」といったことが問題の1つなのではないかと思い立った訳です。ですから,そういったところを,「テストという仕事を丸投げされて困っているテスト初級者の方に」わかりやすく伝えたいと思いました。そこからコンセプトが導かれています。

■テスト全体の作業工程を知ること

目次をみていただければわかると思いますが,メインである第二部の章構成はテストプロセスをベースとして,分析・計画・設計・実装・実行・報告を章としています。それぞれの章では,行うべき作業とマインドマップの活用例を解説しています。読者にマインドマップをなぞってもらうことで,自然に作業や段取りを理解してもらうことを狙っています。今でこそテストライフサイクルプロセス(TLCP)については広く知られるようになりましたが,当時はまだまだ知られていなかったため,概念ではなく,段取りベースで解説しています。これから読まれる方は是非「工程」「段取り」を意識していただければと思います。

■テストエンジニアの思考過程を知ること

さて,当時はテストエンジニアという言葉もまだまだ知られていませんでした。テストは誰にでもできて丸投げできる仕事という認識ですから,なかなかノウハウが組織的に蓄積されていきません。そうすると,テストが上手い人と下手な人の差がはっきりとしてしまいます。なんとか上手い人のまねをしたいのですが,そのノウハウはその人に閉じています。テストが上手い人はどのようなことを考えどのようなことをしているのか,周りにはわからないわけです。それを知る・教えてもらうための1つの手段としてマインドマップを利用することができます。本来マインドマップはテスト設計のモデリングツールとして利用しますが,もう少し適用範囲を広げ,ライフサイクルのそれぞれにおいてマインドマップを見せることで,上手い人つまりテストエンジニアの思考過程を見せるということをしています。読者は是非,マインドマップをしっかりと観察してみて下さい。紙面のマインドマップから著者がどのような思考過程をたどったかを想像するのもいいトレーニングとなります。

■おわりに

「マインドマップから始める」とありますが,もちろんマインドマップ自体も大切なのですが,実はマインドマップを使ってもらいながらテストという仕事の全体像を知ってもらうことを意識して書いた本です。読書の前には「はじめに」「後書き」を読んでいただき書籍の狙いを理解していただいた上で,読書を始めていただけるといいかなと思います。

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